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SR600西日本

  • Posted by: rp-taki
  • 2022年10月29日 18:34
  • Road

たしかオープンした年にエントリして、個人的な都合もあってなかなか走れていなかったSR600西日本(NN)。今年も台風で何度か出走を延期しつつ、ようやく10月末に出走。

10/21 22:00スタートで、10/14 7:51フィニッシュ。57h:51mで完走。

★★ まとめ ★★

■走行プランと実績

鳥取とあわくら温泉に宿を手配しての二泊三日。一日の距離はおおよそ265Km/255Km/85Km。

他の多くのSR600では、初日はave15km/h強では走れるのだが、NNは初日がつらそうなので、初日からave13km/hで計画。当初計画していた鳥取市街地の宿が、出走を9月から延期したところで満室で取れず。市街地から少し先のところで宿が取れたので、計画は上記から微修正。また2泊目は、500kmを過ぎたあわくら温泉のゲストハウス。NNの王道では2泊目の宿を蒜山辺りで取るようだが、やはり3日目の距離は短くしたいので、あわくら温泉にゲストハウスを見つけて2泊目を手配した。そして、その2泊目の宿のチェックイン時間から逆算して、スタート時刻を22時とした。

実績はおおよそ以下。

一日目(279Km):19h27m(10/21 22:00 – 10/22 17:45), ave約14.3km/h, 宿滞在約7h00m
二日目(256Km):19h04m(10/23 00:46 – 10/23 19:50), ave約13.8km/h, 宿滞在約5h20m
三日目(085Km):06h38m(10/24 01:13 – 10/24 07:51), ave約13.3km/h

二日目には大山での通行止めにぶつかり、おおよそ15kmほど迂回している。

■苦労したところ

(1) アベレージで上りの勾配がきつい

NNは、序盤の鳥取までと終盤のPC16,17あたりの上りの勾配がキツい。序盤は「他の低難易度のSR600で特定の区間だけあるキツい上り」がずっと鳥取まで連続する感じ。PC16,PC17あたりは、すでにトータルの上りが10000mを超えているのに、終盤にまたそれが来る。なお、中盤のPC10〜PC15辺りは、NNの中では比較的勾配が緩い方ではあるが、それでも獲得標高的には、他の低難易度のSR600での「上りを積み上げる日」くらいの上りはある。全体を見渡して、どこの上りも、単体で見て「無茶苦茶キツい」という程ではないのだが、全体的にアベレージで満遍なくキツい。

(2) スタート直後の無補給区間

姫路の市街地を抜けた後、180km地点の若桜の道の駅か約185km地点の八頭のコンビニまでは補給できるところがない。上で書いたとおり、NNは初日の上りがハードであるため、補給をセーブするとエネルギーが枯渇してしまい、体のコンディションを良い状態で保つのに苦労する。今回はスタート前に多めに食べておいて、さらにスタート時にミニあんパンを5個を3セットと多めに持って出発し、道中は多少の空腹感が来てから補給食を取るという感じにセーブして走ったのだが、それでも八頭のコンビニ到着時点でミニあんパン14/15個まで消費した。空腹でエネルギーが不足した状態で走ると体の調子が悪くなるが、その予兆を感じながら八頭まで調子を保たせるのに苦労した。

■良かった点

(1) チャレンジングな上り

NNは、「隙きあらば○○高原」「気がつけば△△スキー場」という感じで、目をみはるような絶景がある訳でもなく、西へ東へ、南へ北へと割とキツい上りが続く。ぬるいSR600に物足りなさを感じてきた人にとって、NNの上りはチャレンジしがいはあるのではなかろうか。私はぬるいSR600が大好きです。

(2) 少ない交通量

夜間に走る計画だったためか、交通量が多かったのは姫路近郊と鳥取市街地くらいで、全体的に車が少なくて走りやすかった。

(3) 酷くはない路面

路面がストレスになったのはPC15の後の上りくらいで、全般的に路面は悪くなかった。

(4) 自販機は割とある

補給するところは少ないが、自販機は沿道にちらほらあったので、温かい飲み物で暖をとったり、眠気をコーヒーで散らしたりすることができた。

■補給

前述したとおり、スタートから180km地点までは補給できるところは皆無。ここの補給をどうするかがNN攻略の大きなポイント。私はスタート前の食事とミニあんパン3セットで乗り切った。それ以降は、「倉吉から蒜山」「蒜山から用瀬」辺りがちょっと長いくらいだが、倉吉から蒜山の間はそれほどきつい上りはないので、倉吉のコンビニで補給すれば、特に苦労はしない。また、昼間走る分には、大山から蒜山にかけて食堂がそこそこある。そして、蒜山から用瀬もそれほどきつい上りはないので、蒜山のコンビニで補給食をそれなりに買っておけば問題はない。

★★ 旅情編 ★★

■スタート前

夜スタートということで、昼からレスト。スタートまで寝る予定のホテルを出て、姫路駅の周辺で食事して補給食を買い込んだ。持っていこうと思っていたヤマザキの薄皮アンパンがなかなか見つからず(駅前のデイリーも売り切れてた)、山陽百貨店地下のデパートで2セット確保。3セット積載を予定していたので、後はスタート前後で買うことにしてホテルに撤収しつつ、ホテルで貰った地域クーポンを使って姫路・西はりま地場産業センターでお土産を購入。宿の手配に先日始まった旅行支援を使ってはいなかったが、チェックイン時に、スマホにインストールしてたワクチン接種証明アプリで旅行支援が適用された。割引とクーポンで宿代は実質ほぼ無料になった。

22時スタートということで、2時間前の20時に起きるつもりでベッドイン。昼間に寝始めると、たいてい夕方頃にいったん目が覚めて、それから先は寝付けなくなってしまう。今回もやはり夕方ころに目が覚めてしまう。ただ、そこで起きずに目をつむって安静にしていれば、夜スタートから翌日丸一日走れることは何度か過去にSR600を夜スタートして感覚を掴んでいたので、起床予定の20時まではベッド内で瞑想してた。

20時に起床して出発準備。NNはスタート以降の無補給区間が長いので、スタート前にできるだけ食べておく。宿のセットになっている夕食をとった後、駅前に出て更に食料を買っきて食べておいた。なお、夜になっても駅前のヤマザキに薄皮アンパンの入荷は無かった。

スタート地点は駅から2kmくらい。スタートの20分くらい前に、ホテルに荷物を預けてチェックアウト。スタートのファミマでミニアンパンを1セット確保。カロリーは薄皮アンパンには及ばないが仕方ない。


10/21 22:00スタート。

■1日目 姫路/鳥取 (279Km)

スタートから連続するきつい上りと長い無補給区間を乗り越え、鳥取へ。

・PC02へ

スタートして姫路城手前で二段階右折。今年のGWの日本縦断で走ったルートに重なった。22時ということで交通量も少なくなっているのでスムーズに走っていると、、旧城下町みたいな町中の交差点で前方に停車しているパトカー。


車が事故ってた。

縁起の悪さを感じつつ後にしてR312に合流。いったん離れていた縦断ルートに再度合流。長谷駅までの播但線沿いのルートは縦断の時と同じ、かつて雨宿りした歩道橋の下を懐かしく潜りつつ北上。縦断のときは5月初め。冷たい北風で寒かったが、今回はその時ほどの寒さは感じなかった。ちなみに、ウェアは夏用UVインナーにアウターは薄手のロングスリーブ。そしてパールの腹巻き。下は夏用レーバンにレッグウォーマー。

長谷駅からはPC02への上り。ここまで、上っているとはいえ殆ど勾配を感じない程度だったが、ここからは本格的に上りが始まる。上り始めが標高200mで、ここから2つのダム湖の短い平坦区間を挟んで、標高約800mまで約600上り。勾配はそこそこあり、「紀伊山地の最初の葛城山もこれくらいな感じだったかな。」と思いながら上った。紀伊山地は最初の葛城山と丹生都比売神社の勾配がそこそこきつく、それ以降は勾配が緩むが、NNは終始これくらいの勾配だった。

夜の闇の中、動物避けにつけた鈴を鳴らしながら上っていると、沿道の草むらのあちこちで動物が逃げる音がしてた。季節的に動物が人里付近まで下りてくるのだろうか、今回は夜間中にやたらと動物の気配がした。1度、数m前を走る鹿を追走。下りでは遭わなかったのは幸い。


PC02 00:34。長谷駅までの貯金で、計画に対して約1h先行。PC02の手前でウィンブレを着た。

・PC03へ

PC02から先、さらに100m弱上ってから下り。この先、PC03、PC04と夜間走行で、細かいところは記憶していない。大まかな印象として、下りは結構道が入り組んでおり、グレーチング(目は細かい)もあってスピードが出しにくい。下りはかなり慎重に走った。


PC03 03:40 貯金1h20m。PC03への上りの前にある緩い下り区間が活きてマージン増。人里の中を徘徊する鹿を目にした。

・PC04へ


PC04 05:26 貯金1h12m。

・PC05へ

22時から走り始めてVolt800のバッテリーは1灯Lowでギリギリ。夜明け前に点灯していた1灯のバッテリー表示が赤点灯になったので、予備のもう1灯に切り替えた。

鉢伏高原からはいったん下って、ハチ北高原へ再び上り。ここで夜が明けた。上る前にある「道の駅ハチ北」を一応のぞいては見たものの、当然開いてはいなかった。ハチ北高原への上りは最初は勾配が緩いが、ピーク手前の旅館街がキツイ勾配区間。距離は短かったので、耐えられた。


PC05 06:43 貯金1h23m。有料で汲める水は量が多すぎた(確か1回20L)。ボトルの水は十分にあったので、そのまま先へ。

・PC06へ


PC05の先で眼下に景色が開けた。稲刈り前なら景色が良いに違いない。


PC06 08:07。稲刈り前なら(略)

・PC07へ

いったんR482まで下って、そこからまたPC07まで上り。スタート時に携帯したミニあんパン5個×3セットのうちの2セットはすでに消費済み。

ここまで補給食をセーブしつつ走ってきて、継続的に若干の空腹感あり。この先の氷ノ山の手前の小伏峠が大きな上りとしては最後で、その先で食事と補給食の補充ができる。そこで、ミニあんパンの最後の1セットの一つを消費。小伏峠までの上りは約650mということで、200mでミニあんパン1個(=残り4つのうち3つを消費)という消費ペースで上ることにした。

その小伏峠までは、上ってみれば勾配はそれほときつくなかった。国道にしては道が狭いが、車通りは皆無で、思いのほか登りやすかった。結果的に、パンの消費も計画3個のところ2個で済んだ。


最後のピークの小伏峠。ここまでくれば補給食欠乏の心配はなくなる。14/15個目のミニあんパンを消費。


PC07 09:45。こちらは確か30円で1L。せっかくなのでボトルに汲んだ。

・PC08へ

PC07から下りると、ようやく補給可能な若桜の町。いったん道の駅に寄ってみたところロード乗りがいたので軽く挨拶してみたところ、ブルベやSR600のことはご存知でした。で、道の駅の食堂は開店時間の少し前で開いていなかったので、補給はこの先の八頭のコンビニで取ることにして、先へ。若桜駅前のレストランとか素通りしてしまったが、今調べたら10時から営業していたみたい。失敗した。


若桜から出る前に、町の中の酒造場でお酒を購入。

R482から扇ノ山方面に折れる交差点をいったん直進してコースを逸れて、ローソン八頭八東店で休憩。ここでミニサイズのお弁当とカップ麺を食べて胃を満たすとともに、補給食を補充。ミニあんパンの2セットに加えて、ミニチョコパンの1セットを補充。この先はそこまで無補給区間は長くないので、補給食をそれほど持つ必要はないのだが、とりあえず、買える時に買っておく。

扇ノ山への上りは、大きな上りではあるが、勾配はまだマイルド。補給と休憩も取れたし、まだ昼前後で元気な時間帯だったので、楽に上れた。


扇ノ山のピーク付近は紅葉が始まってた。


ピークからいったん兵庫に戻って、PC08 14:33。計画に対してほぼイーブン。


PC08の上山高原は、景色は小ぶりながら、ススキがきれいだった。たしか主催者案内でもススキの景色が推されていたと思うが、22時スタートでこの時間なので、普通に朝スタートする人がここに着くのはほぼ日が暮れてからで、この景色は見られないと思う。

・PC09へ

PC08で折り返して戻り、そこからは鳥取までほぼ下り。どこかで「扇ノ山の夜の下りは危険」というような情報を見た記憶があったで警戒したのだが、走ってみると少なくとも明るい時間は下りやすく、ここでかなりの時間を稼げた。

小さい上りをはさみつつR9まで下りると岩美。ここから西に折れると向かい風で、岩美から砂丘へと越える丘がちょっとしたストレスだった。


砂丘道路を抜けてPC09の付近に着き、そこから、左手にあるはずのPC09を探しながら進んでいたら、砂の美術館まで行ってもPC09が見つからず。折り返して、今度は右手に探しなから戻ってみても見つからず。それらしき場所に、何やら過去に来たときにはなかったはずのお洒落気なカフェが新しくできており、ここがどうも怪しそう。鳥取砂丘の駐車場の案内人に聞いて見たところ、そのカフェは著名な建築家がデザインして立てたもので、PC09の物件はそれを立てた時に撤去されたとのこと。


撤去されたPC09の代わりの証跡を撮影。16:44。扇ノ山からの下りで貯金が約1hに増えた。

・1日目の宿へ

この日の宿は鳥取から先に進んだ湖山池のほとりにあるホテルウェルネス因幡路。鳥取市街地のほうがコスパは良いのだが、この日の空きが無かったのでこちらになった。まぁこちらのほうがルートから近いし、近くにコンビニもあるので、代替としては申し分なかった。
鳥取市街地を抜けるまで、交通量は少々多め。10月も末で日が暮れると辺りは一気に薄暗くなり、ホテル最寄りのコンビニで買い物で済ませて宿に着くと真っ暗だった。

ホテル着、おおよそ17:45。バイクの保管は屋外の屋根付き洗濯場内。ガレージもあるけど少々遠いらしく、ホテルそばにあるその場所を案内された。案内された場所にワイヤーロックしてチェックイン。

チェックイン後はまず、ほぼ空になったであろうVolt800を含めて機器の充電の仕込み。それから温泉を済ませて食事を取りつつ、明日の計画。天気予報は幸い若干ながら回復しており、明日の18時までに宿につけば雨に降られずに済む見込み。計画では鳥取市街地からのコース復帰を翌0:00としていたが、鳥取市街地から先に進んでいるし、ホテルの場所がルートからも近いので、翌日のホテル発を0:30として就寝。

■2日目 鳥取/あわくら温泉 (256Km)

上りの辛さは和らぐも、想定外の通行止めと約束された雨を乗り越え、あわくら温泉へ。

・PC10へ


0:30発の計画からちょっと遅れて、0:46リスタート。ウェアは昨日に引き続き、インナーは夏用のUVロングスリーブにアウターが薄手のロングスリーブで、下は夏用レーバンにレッグウォーマー。

PC10の前にいったん標高約500ちょいの佐谷峠越え。上りは初日に比べればマイルド。ゆっくり走って難なく峠は越えた。


PC10 02:51。計画に対してほぼイーブン。

・PC11へ

PC10から倉吉までゆるく下り。川沿いであるためか、ウィンブレを羽織っていても下りでそこそこ冷えた。そこで、ローソンでの休憩中にアウターを冬用にスイッチ。この先は大山への上りになるが、明け方になるとより気温が下がると思うので、ひとまず厚着しておくことにした。

ここから少しの区間は倉吉郊外。昼間なら多少は車が走っていると思うが、夜中なので車通りはなし。信号も黄色点滅状態なので、引っかかることなくとてもスムーズ。これは夜間走行の良いところ。

倉吉から先の地蔵峠は先程の佐谷峠とほぼ同じく標高約500m程度。勾配も緩いので、特に苦労することはなく上っていた。すると、ペダルを踏み込んだ時に後輪から「ギニュッ、ギニュッ」と変な音が聞こえてきた。いったん止まって後輪をチェックしたところ、柔らかい。パンクしている訳ではないが、エアが漏れている様子。初日の下りで何度かテキサスゲートっぽいところを通過したので、その衝撃でエアが漏れたんだろうか。


若干明かりがあった「水車の郷明高体験工房」の駐車場に移動し、後輪のチューブを交換。3本携帯しているチューブのうち、最初に選んだ1本は不具合で空気が入らず。嵌める前に軽く空気を入れたところで気づいた。結果、ここで交換用チューブを2本失う。失った交換用チューブは次の宿に送っているドロップバックから補充する。思い返すと、夜間のチューブトラブルは初めてだった気がする。雨が降ってなくてよかった。

チューブ交換を済ませた後、地蔵峠へ上っているうちに夜が明けた。到着した地蔵峠から大山環状道路に乗り、いったん下ってから船上山に上り返し。上り口の道路脇に通行止めの立て看板が置いてあったが、ゲートが無いので進めるのだろうとそのまま入っていた。が、


無情にも通行止め。

私がチェックしていた「とっとりWebマップ」では特に規制が無かったので、今は通れるのかと思っていたのだが、JARTICの方では規制が掲載されているらしい。迂回を余儀なくされた訳だが、辺りに迂回路の案内はなく、その場で迂回路の情報を集めるのはとても面倒だった。更に探した迂回路が通れる確証もなく、再び行く手が遮られるとショックがあまりにも大きい。通行止め地点の標高が約250mちょっとというところだったので、この高さならいったん麓のR9まで降りて、そこから大きな道路で登り返しても(大回りにはなるが)標高的なロスは小さいと判断。そこで、いったん北上してR9まで降りて、赤崎から大山へと登り返す迂回ルートを取ることにした。

R9まで降りて西に折れて、赤崎駅の手前から大山に上り返し。もっとも下ったR9は少々暑かった。迂回ルートの上り返しは、距離はあるが勾配は緩いので、ゆっくり上る分には苦労はなかった。500m程上って通常ルートに復帰。ルート復帰からは更に上り、大山寺を通過してPC11へ。


PC11 09:18。後輪チューブ交換と迂回の影響で、借金約0h50m。

・PC12へ

PC11から鍵掛峠を越えてPC12に向かうルートは、そこも以前は通行規制されていたが、つい先月に通れることを実走で確認しているので安心して先へ進む。

鍵掛峠から臨む大山。ここは何度か来ているが、これまで見た中で一番クリアな大山だった。鍵掛峠から、いったん下ってPC12への上り返し。


PC12 10:54。借金が約1h20mに拡大。上り自体はそれほどきついわけではなかったが、短い区間にそれなりの上りが2回あるので、そのためか。

・PC13へ


鬼女台展望台からの大山


鬼女台展望台からの蒜山

PC12から蒜山に降りてきた時間が11:00過ぎ。時間的にはお昼ごはんに最適なのだが、もともとの計画ではこの辺の通過が10時前後なので、どっちにしてもここで昼食をとる予定はない。アイス食べたりジンギスカンが食べたりしたいです。空腹感を感じつつも、蒜山に入ったところのセブンはスルーし、蒜山を出るところのローソンで休憩。ここで大きく補給。この先はちょいちょいコンビニがある。コンビニの駐車場で休憩していたところで、紅葉目当てに来たらしいバイク乗りの人とお話。蒜山の紅葉はもう少し先だったかな。この時点で空模様はまだまだ良かったが、この先の予報をチェックしてみると、やはり18:00からの小雨予報は変わっていなかった。

蒜山から先は、津黒高原を経てのPC13まで。そこも以前は通行止めがあったらしいが、今は通れる。津黒高原の上りが多少大きく、その後も細かく上り下りはあるが、勾配がきつくないのであまり苦労はしなかった。


PC13 14:31。借金約1h10m。

・PC14へ

PC13からPC14も同様。


PC14 15:53。借金約1h10m。辛くはないが、借金が返済されるほど楽というわけでもない。

・PC15へ

PC14からR482に出て、そこからほんの僅か上った辰巳峠を越えるとしばらく下り。用瀬の町までは下り。ゆるい勾配でそれなりの距離下れるので、タイムを稼げた。いったん用瀬のファミマで補給して、二日目最後のPCへ。


PC15 17:36。借金を約0h30mまで返済。そろそろ暗くなってきたところ。

・2日目の宿へ

PC15から先は、川沿いの上りを経て智頭に抜ける。ここは、NNの中では一番路面が悪い。上り自体はそれほど辛いわけではないが、コンクリ舗装の路面が悪くて振動が激しく、非常にストレスを感じる上りだった。振動に集中力が奪われて、周辺に意識を向けにくい。PC15の後ですぐに暗くなってしまっており、川沿いの道路は細くてガードレールも無いので、走るのは怖かった。極力、川岸から離れるように走った。ここは少なくとも明るい時間に走るようにしたほうが良いと思う。

ようやく智頭に抜けて、いったんファミマで休憩。ひと心地着いたところで、25kmほど先の宿へと向かう。この時おおよそ18:40で、予定ではそろそろ宿につく頃だったはず。宿のチェックインは21:00までは可能だったはずなのでチェックイン自体は問題ないが、宿の食堂で食事をとろうとすると少なくとも19:30から20:00位にはチェックインしておきたい。先を急いだ。

PC15から先はあまりチェックしていなかったが、志戸坂トンネルまでの割と長い距離をゆるく上っていた。しかも、ファミマから走り始めてすぐに雨粒が落ちだして、程なく小雨程度まで強まり、その後も時間が経つにつれて雨脚は強まった。雨具を着るかどうか微妙なラインの雨量ではあったが、先を急ぐ中でのこの雨は辛く、宿までの25kmがとても遠く感じた。

志戸坂トンネルを抜けると、鳥取からいったん岡山。トンネル前までそれなりに降っていた雨は、トンネルを抜けたらほぼ降っていなかった。この日の宿は、あわくら温泉元湯。トンネル後は下りなのですぐに宿につくはずが、宿へのルートに迷って時間がかかってしまった。宿に着いたと思ってカウンターに行ってみたら手前の湯〜とぴあ黄金泉だったりもした。


岡山に入ってから右往左往して宿到着 19:50。チェックイン直後にゲストハウス内の鹿肉ミートパスタを食す。

ここのゲストハウスはチェックインをLineアプリで行うというもので、あまり馴染みがないものだったが、案内に従ってチェックイン。食堂のラストオーダーが20:30、温泉が21:30まで、ということだったので、いったんチェックイン後にこのまま食事をとった後に温泉に入ることにした。朝食は、夜のうちに作って冷蔵庫に作り置く形式とのこと。それはそれで好都合なので、チェックイン時におにぎり飯を注文しておいた。

充電を仕込んでから食堂で食事し、温泉を済ませた後で、最終日の計画。計画では1:00のルート復帰。天気の予報は、日が変わる前後で小雨。スタート前の予報では、雨は2日目に降って、最終日の0時には雨はやんでいる予報だったのだが、どうやら雨の時間が後ろにずれて来ているらしかった。計画から遅れているし、雨の時間帯も遅れているので、できればリスタートの時間も送らせたい。だが、NNのコースプロフィールがここまで結構きつかったので、あまり、大きく遅らせる訳にもいかない。結局、ほぼ計画そのままの1:00に宿を出ることにして、就寝。ゲストハウスといっても手配したのは和室の個室で、用意された布団を自分で敷いて寝る形式。外の声が多少気になったりはしたが、食堂が終わる頃の時間には静かになった。

■3日目 あわくら温泉/姫路 (85Km)

10000mを越える上りは割増しの辛さ、睡眠時間を削って、時間的には概ね計画通りのフィニッシュ。

・PC16へ

起床後、冷蔵庫に用意された食事をとって、出発の準備。雨はそれほど降っていない様子ではあったが、気温は低そう。そこでアウターは最初から冬用のウェアを選択。更に腹巻きに回路を仕込んだ。2日目に消費したチューブをドロップバックから補充。


1:00過ぎにリスタート。ルートに復帰するのにそこそこ上りで、更に強い向かい風。結果、計画から0h30m遅れの1:30にルート復帰。

ルート復帰後、岡山の最奥に位置するPC16への上りは結構勾配がきつかった。きつい区間は標高的に400m程度の上りだが、2日目までで10000mを上っているので、これ以降の上りは割増しで辛い。さらに予報どおりの小雨まで降ってきた、スタート時に着用したウインブレで凌げる程度だが、それでもストレス。全体でこの区間が一番きつかった。


PC16 02:36。計画からの借金約1h。PCのポイントが分からずに、車止めの先まで自転車を押して上って行ってしまった。

・PC17へ

PC16から折り返し、少し下ってすぐに兵庫方面に折れる。そこから少し上って兵庫に入るとそこからは下り。降る前に、防寒目的でレインウェアを羽織り、手にグローブを重ね、そこからさらにテムレスを嵌めた。その対策が活きて、ピークの気温5℃台でも凍えずに済んだ。ピークで多少降っていた雨は、下りつつ南下していくうちに止んだ。このまま姫路まで下っていければ幸せなのだが、千種からまた上り返し。千種からの上り始めでレインウェアを脱いだ。千種から最後のPC17までは、そこそこの勾配の上りが2回、ここも辛さ割増。


PC17 05:10。計画からの借金約1h。暗くてPCの石碑が見当たらずに探し回ってしまった。

・フィニッシュへ

PC17から少し上って後はPC18のフィニッシュまでほぼ下り。ようやく完走が見えて来た。勾配が緩いので踏む必要はあるものの、軽く回すと速度が乗るので気持ちよかった。宍粟で夜が明けて、R29に合流する交差点のファミマで最後の休憩。残りは約30km。軽めのスープで塩気を入れて、コーヒーで眠気覚まし。

宍粟からのR29は早朝でもそこそこの交通量あり。信号停止で大型車両を先に通しつつ、慎重に走行。冬用ウェアでは多少の暑さを感じたが、後少しなのでそのままで。宍粟から姫路に入るルートはブルベで何度が走った記憶があった。姫路の市街地に入ると、車道の端の自転車通行帯を、地元人の自転車すごい勢いで走ってた。以前もそんな風景を見た気がするので、姫路の文化なのかな? 時間帯はちょうど月曜の通勤通学の時間帯。地元の生活感を感じながらゴールへ。


PC18 07:51。フィニッシュ。計画の08:00に対してほぼイーブン。PC17時点の約1h遅れから一気にリカバリ。

■フィニッシュ後

フィニッシュをTLに流して、即帰路へ。目当てのデオドラントシートを探してコンビニ数店回りつつ前泊したホテルに戻り、預けた荷物を回収。直ぐに輪行準備を整え、姫路駅から9:03発の新幹線に乗車。新幹線では、同じ特大荷物列を予約した方のスーツケースと輻輳。話し合いつつ入れ方を工夫して納めた。それから新神戸までの間に、新幹線内で全身デオドラントと着替えを済ませて、帰京。

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