- 2011年7月7日 23:59
- Travel
三日目は、THE 世界遺産、白神山地。
(暗門の滝登山道内)
昨日の奥入瀬渓流が平坦ステージだったのに対し、この日はアップダウンが激しい山岳ステージ。汗をかきまくって、タオルがぐっしょりになった。子供の時以来、森の中を本格的に歩く機会はほとんど(というか全く)無かったので、新鮮なウォーキングだった。なお、白神山地を回る場合、マイカーではなくレンタカーを推奨。というのも、ルートによっては数十キロに渡って未舗装路を通らなければならず、その場合、車体の汚れ(または傷)は避けられないからだ。
白神山地をひと通り回った後は、弘前に来てから頻繁に目にする岩木山に登山し、最後に岩木山神社に参拝してフィニッシュ。
■白神山地
(1) 暗門の滝
白神山地周辺の観光スポットは、世界遺産登録エリア内にあるという訳ではない。暗門の滝は、緩衝地域(バッファゾーン)に分類される世界遺産登録エリア。世界遺産の登録地域は、核心地域(コアゾーン)と緩衝地域(バッファゾーン)に分けられていて、コアゾーンの方は入山が制限されるが、バッファゾーンの方は気軽に入れる。
暗門の滝は、第1から第3まで3つの滝があり、暗門川の下流から3,2,1と遡っていく。昨日の奥入瀬渓流の滝のように、川の左右から注ぐ滝を3本見て完了、という心づもりで臨んだら、それは大間違いだった。3本の滝の全てが本流であり、つまり、その全ての高さの合計分だけ、川縁の階段を登り降りさせられた。登山道の奥の方は、急な階段や道幅が狭い箇所が続くので、人が多いとキツイ。早朝からアタックしたため、幸いにも、復路の後半に1人とすれ違っただけで済んだ。
フルで散策して、所要時間2時間30分。
・アクアグリーンビレッジANMON
暗門の滝のアタックベース。宿泊施設もあるらしい。早朝からのアタックなので、当然ながら、営業時間前。ちなみに、この時4時半。
入り口。直進すると「暗門の滝遊歩道」、左手に行くと「ブナ林散策道」。直進すると、暗門の滝まで近道できるが、この日は増水のため通行止め。ブナ林散策道は結構アップダウンがあって疲れる。行きはともかく、できれば帰りはショートカットしたかった。
歩道には、落ち葉が幾重にも重なって柔らかく、いかにも保水力がありそうな感じ。SK-II ピテラ。水でしっとり濡れている箇所も、泥の地面と違って、比較的歩き易かった。
・暗門川
ブナ林散策道を抜けて暗門川沿いに出ると、一応、歩道が整備されている。
・第3の滝
ここまでは楽なほう。ここから先は、滝を登る急な階段や、急流を遡る登山道になる。
元からあった歩道は、いたるところで崩れている。そこここで補強されたり、別ルートが通されたりしている。
・第1の滝
登山道の終着地点。大量の水飛沫でレンズが濡れた。
(2) マザーツリー
津軽峠からちょっと入ったところにある、推定樹齢400年のブナ。ANMONから津軽峠からまで、白神ラインはずっと未舗装である。「この先未舗装路4xKm」という表示を見た時には驚いた。
宮崎アニメに出てきそうな雰囲気。
(3) くろくまの滝
暗門の滝と同様、くろくまの滝にも第2,第3と滝がある。第2,第3の滝を見るためには、暗門の滝登山道以上に険しく、かつ、整備状況が悪い遊歩道を通らなければならない。スタート地点付近に、「体力に自信がない人は止めておけ」的な親切な看板が出ていた。折角なのでひと通り回ってみたが、後悔した。ここ2日で多くの滝を見てきたので、もう多少の滝では感動しなくなっていた。ちなみに、津軽峠からくろくまの滝まで、引き続き未舗装路。
フルで散策して、所要時間1時間30分。
・くろくまの滝
ここまでは駐車場から近い。落差も大きく、ちょっと感動した。
・第3の滝
ここに至るまでの上りがきつかった。その割に地味で、感動よりも苦労した思いが先に立つ。
・第2の滝
ここが散策路の一番奥。ようやく終わったという思いが強かった。
(4) 赤石川
くろくまの滝から先、赤石川に沿って移動。赤石川は「金あゆ」や「イワナ」釣りの名所らしく、大量の釣り人がいた。
(5) くろもり館/ミニ白神
世界遺産登録エリアから外れてはいるが、白神山地の一部。散策しやすいように綺麗に整備されているし、アップダウンもきつくない。白神山地の雰囲気を感じたいなら、ここが一番お手軽である。ミニ白神散策のためには、くろもり館での入山手続きが必要。その為、くろもり館の営業時間前に行っても散策できない。散策中、ブヨが寄ってきて煩わしかった。くろもり館で、虫払い用のうちわを貸してくれるみたいなので、借りればよかった。
フルで散策して、所要時間1時間30分。
・くろもり館
クロモリのロードレーサーに乗っている私にぴったりの名前。
・ミニ白神
歩道が広くて歩きやすい。その分、人手が入った感じではある。
聴診器。ブナの木に聴診器を当てて耳をすませてみると。。。ブヨが寄ってきて煩わしい!!
熊の爪痕が刻まれたブナ。木の上の方まで爪痕付いており、明らかに上ってる。
■岩木山(1625m)
富士山のようなラインが綺麗で、また、距離が近いために身近に感じられる岩木山。今回の旅行中、いたるところで目にした。調べてみると比較的楽に登れるようなので、登ってみた。まず8合目までは、津軽岩木スカイラインを使って、自動車で上れる。そして9合目まではリフトで登れる。そこから山頂までは約30分。以前、黒部ダムに行った際、室堂から雪が積もった雄山(3003m)に登ったことがあるが、それに比べて楽だった。山頂部では360°パノラマが楽しめるのだが、やたらとハエなどの虫が多くて落ち着かない。ゆっくり景色を堪能することはできなかった。
ちなみに、津軽岩木スカイラインは自転車通行不可。しかし、毎年、ヒルクライムレース「チャレンジヒルクライム岩木山」が行われているらしい。
・朝焼けに浮かぶ岩木山
岩木山は、夕焼けや朝焼けに浮かぶシルエットが格好良い。これは明け方の白神ライン(県道28号)にて撮影。
9合目まで登るリフト。スキーやスノーボードの経験がないこともあり、リフトに乗ったのは初めて。
山頂部は、岩木山、鳥海山、厳鬼山(岩鬼山)の3つの山から成り、リフトの駅から鳥海山山頂まではすぐ行ける。これは、鳥海山山頂から臨む岩木山山頂。
■岩木山神社
創建は伝宝亀11年(780年)とかなり古い。当初立ち寄る予定はなく、岩木山後にナビで検索したら岩木山にちなんだ神社があったので、ぶらりよってみた。そうしたら、意外と本格的で驚いた。岩木山の山頂にあったのがここの起源で、参道は岩木山山頂まで続いる。800年に坂上田村麿が東北を平定した時に整理して、岩木山山頂が奥院になったとのこと。
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