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BRM429アタック最上川

  • Posted by: rp-taki
  • 2012年5月21日 01:20
  • Road

GWに開催されたAJ埼玉のヘル・ウィークを完走。

今年のブルベ目標は大きく2つあり、9月のAJ福岡1000Kmと5月のAJ埼玉のヘル・ウィーク。1000Kmはこれまで何度か走っているので、ある程度は体力面の見当がつく。しかし、ヘル・ウィークは一週間で200Km,300Km,400Km,600Kmを連続開催というこれまで経験したことがないカテゴリ(AJ埼玉ヘル・ウィークは600,200,200,300,400)であり、体力が続くかどうかは未知だった。

で、実際に走ってみた感じでは、右肩下がりにパフォーマンスが低下するようなことはなかった。流石にステージごとにリセットできる程ではなかったが、各ステージで脚が重いながらも走り続けることはできた。その要因は、各ステージ間で5,6時間の睡眠がとれたことと、全般的に胃腸の調子が良好だったことだと思う。尻の痛みもほぼ無し。今回の経験で、一週間の連続走行は可能であると分かった。

なお、1000Kmや1200Kmとの違いについては、主なところで以下のようなことを感じた。

(1)全体を通してペースを維持しなければならない
600Km以降はタイム制限が大幅に緩和される(600〜1000Kmは35時間)ので、1000/1200Kmの後半はのんびりライドである。いかし、ヘル・ウィークでは制限緩和がない。毎ステージが時間との戦いだった。

(2)各ステージ間の繋ぎをいかに効率良く動くかが大切
各ステージのゴール後もゆっくりはできなかった。ホテルへの移動、食事、洗濯、自転車のメンテ等、やることは盛りだくさん。そして、それらを効率良く行わなければ、十分な睡眠がとれず、ペースを維持するためのコンディションが維持できない。一気に走りきってしまう1000/1200Kmでは、この忙しさは無かった。もし私がプロの選手なら、ゴール後はマッサージを受けて食事を採って寝るだけ。ヘル・ウィーク中は、幾度と無くチームのサポートが欲しいと思った。

(3)ロングライドというよりステージイベント
1700Km(制限時間合計114時間)という距離の割には、走りながら夜明けを迎えるのは600Km,400Kmの2回だけ。また、ホテルでそこそこ寝ているため、道中で仮眠をとる機会も少ない。そのため、長距離を走ったという感じよりも、短いステージ(400Kmや600Kmを短いステージというのも変な話だが)をスプリントで繋いだという印象が強かった。これまでこのような走り方をした経験がなかったので、これはこれで楽しめた。

(4)ペースが違う人とすれ違う機会が多い
ヘル・ウィークは各ステージで参加者の位置がリセットされるので、いつもはスタート直後しか合わないような人とも、何度かすれ違う機会があった。私はペースが遅いので、抜かれた相手の背中を見るばかりだったが。AJ埼玉のトレインには何度抜かれたことか。

とまぁ、ざっと総括したところで、以降は各ステージのレポート。まずは1stステージ、アタック最上川。なお、ヘル・ウィーク中に撮影した写真はこちら

ざっくり言うと、入間(埼玉)をスタートし、米沢を経由して秋田にゴールする600Km。

■ダイジェスト
・4/29(日)06:00 入間発
・4/30(月)00:00 米沢(335Km)。仮眠後 4:00過ぎ再スタート。
・4/30(月)19:46 秋田着。

スタート直後はまだ涼しかったため、@Yukichanさんと一緒にいいペースで走っていた。が、早々に暑くなってきたため、50Km辺りで二人でコンビニ休憩した後、私はスローダウンして切れた。そして、栃木/福島とのんびり走っているうちに夜になり、初日の最後の山場の大峠に突入。大峠のトンネル詐欺(後述)に泣かされつつ山形入りすると、下りで@Yukichanさんと再会。仮眠予定の米沢までご一緒させて頂いた。米沢での仮眠は、当初は米沢駅付近のコインランドリーで洗濯しながらとるつもりだった。しかし、肝心のランドリーが24時閉店。近くのホテルα-1米沢が空室ありだったので、そこにチェックインして3時間強ベットで寝た。

二日目は通過チェックの村山のファミリーマートで@gak_t12さんに遭遇。最上川千本だんごまでご一緒させて頂き、一緒にだんごを食べて再スタートすると、すぐ後の小坂峠で再び@Yukichanさんと遭遇。とは言え、私の脚ではついていけないので、お二方には先行して頂き、最上川沿いを一人旅。日本海に出てから最後の国道7号は、2009年の埼玉1000Kmを思い出しながら走って、秋田着。

ホテルのチェックイン後に1stステージの反省会と称した打ち上げに参加。参加者は、@naderamanさん、@eijitomさん、@gak_t12さん、@MuAuanさん、@WATSbrmさん、@kubombersayukiiさん。きりたんぽ鍋が旨かった。反省会と言いつつも、この先のステージの話題で盛り上がる。ヘル・ウィークはまだ序盤、俺達の戦いは始まったばかりだ。

打ち上げ後に、ホテルでウェアの洗濯&乾燥をすませ、就寝。

■楽しかった点
・思い出の国道7号
終盤は2009年の埼玉1000Kmで走った国道7号をトレース。ブルベを始めた2009年に2,3,4,600Kmとクリアし、その後臨んだ埼玉1000Km。初めて走った1000Kmは印象深く、それを走ったことで私の今のブルベ感があると行って良い。国道7号は交通量が多くて決して走りやすいとは言えないが、私にとって思い出のルートの1つである。そのルートを再び走って当時のことを思い出し、感慨深かった。


2009年9月の埼玉1000Kmの時。


今回。まったく変わっていなかった。道路脇の営業中のノボリまで変わっていない。違いは桜が咲いている点くらいか。


国道7号の海岸線。2009年の時はこのあたりで眠気に悩まされた。その時は仮眠予定の秋田までコーヒーを飲みながら必死に意識を繋いだのを覚えている。今回は米沢のホテルで寝たので、眠気はあまりなかった。


日本海の夕日。海に沈む夕日を見る機会が少ないので、印象深い。

・山形は平坦で素敵
二日目の昼間は、主に山形県の内陸を走行。米沢から上山までの上りを越えて以降は、基本的に平坦で幸せだった。私とって山形県は、山形盆地で平坦、最上川で平坦、そして、庄内平野で平坦と、平坦づくしの素晴らしい県だった。


最上川沿いを北上。すでにアタック最上川の大きな上りは終了しているので、気が楽だった。


庄内平野から臨む鳥海山。独立峰で格好良い。

■苦労した点
・予想外の暑さ
Flecheの時の極寒のトラウマがあったことと、向かう方角が北だったので、ちょっと厚めのウェアで臨んだ。これが裏目に出て失敗。初日の昼間の気温はおおよそ25度。夏前で暑さに慣れていない体には辛く、暑さでぐったりだった。薄手の上着も持っていたのだが、それに交換するにはシートポストバッグのキャパが足りない。さらにシングルボトルだったため、ダブルボトルのように片方に水を入れて走りながら冷やすこともできず。

・大峠のトンネル詐欺
トンネルはオアシスである。トンネルというのは概ね上りのピークに位置し、その存在はその先が下りであることを意味する。自転車乗りは、上りで挫けそうになった時に見るトンネルのナトリウムの光に、夜明けの希望の光を見るのである。あと、気温が低くてもトンネル内は微妙に暖かいとか。しかしながら、福島/山形間の大峠は、トンネルが7つ(通称:虹のトンネル)あり、福島からアプローチすると、それらを全てクリアするまでは上りが続くのである。私はそのことを知らず、幾度と無く現れるトンネルの度に、上りが続く光景に絶望した。そして、憎々しげにこう呟くのである。
「これはトンネル詐欺だ」と。
ちなみに、似たようなものに「市境詐欺」とか「県境詐欺」ってのもある。

■トラブル
・パンク(570Km地点)
パンク修理の最中に地元の男性に話しかけられたが、休憩中ならともかく、修理中。日が傾いて徐々に暗くなってきていることもあって、こちらは早く修理したい一心であり、対応に難儀した。

■道中の風景

天栄村の桜。国道294号の桜並木は一応観光スポット。田んぼに移りこむ桜が良い趣だった。


鯉のぼり。こどもの日が近いこともあって、あちこちで見られた。これは米沢。あちこちといっても、東北の内陸地で見る機会が多かった印象。関東よりも東北のほうが風習が強く残っているのかもしれない。また、海沿いであまり見ないのは、淡水魚である鯉が海より川に馴染むからか。


上山城。桜に囲まれる天守閣。コースからちょっと外れて、城に近づくと見られた風景。


最上川。最上川は源流から河口まで山形県オンリー。このところ雨は少なかったが、雪解け水が流れこんで増水し、川の流れは速かった。今回、最上川沿いを延々と走り、架かる橋を何度渡ったことか。


小坂峠。ここからも最上川が見える。ちょっとした上りだったのだが、結構キツかった。


白糸の滝。最上川沿いにある、奥の細道関連の景勝地。

■グルメ

那須の扇屋 鳳明館。御用だ。


上にも書いたようにこの日は暑く、甘ったるいものは胃が拒否反応を示す。そこで、するりと食べられそうな「水ようかん」と、「みそ」と書いてある「みそきん」をチョイス。味噌って書いてあるので、多少の塩気を期待したのだが、「きん(つば)」の方がメインで甘みが強く、粉っぽい舌触りもあいまって辛かった。その後に食べた水ようかんは、一気に流し込んだ。


寒河江の福家。ここのワンタンメンが美味しいと教えてもらったので、食べてみたかったのだが、到着時刻の8時ではまだ開店前(土日祝日の営業時間が午前11時~ラストオーダー午後7時)。BRM707宇都宮600kmが1時スタートで寒河江折り返しなので、時間的にも合うはず。参加する人は寄ってみてはいかが?


山形県大石田町の横丁とうふ店の「最上川千本だんご」。@gak_t12さんと一緒にイート・イン。ここの団子は無添加なので固まるのが早く、当日中に食べるのが前提。お花見シーズンなこともあって大繁盛。予約購入者が大量に注文しており、しかも作りおきなしなので、我々の番まで30分待たされた。中には、1日3食団子でも食べきれない程の団子を、両手の紙袋に抱えて持ち帰る人もいた。小口の注文は優先的に捌いて待ち行列を減らすようなスケジューリングを望みたかった。


ずんだ、しょうゆ、あんきなこ、くるみ。写真の他には「ごま」があった。私は前3種の3本。あんが大量で、すんなり持ち上がらない程の重み。ずんだと醤油は優しい甘味で美味。あんきなこは、ブルベ中に食べるには甘すぎた。

Comments:2

MuAuan 2012年5月22日

国道7号はさすがな比較!
それにしても余裕の観光だなぁ~
だんごは特においそうです。

rp-taki 2012年5月28日

国道7号を次に走るのはいつかなぁ。
600Kmを一心不乱に走り切る集中力がないので、特に後半は、寄り道してしまいます。
だんごは美味しかったです。そういや、形は球状ではなく筒状でした。筒状に伸ばして切り出している模様。

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