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BRM504 アタック裏磐梯

  • Posted by: rp-taki
  • 2012年5月23日 00:59
  • Road

ヘル・ウィーク最終ステージは天童/入間の400Km。

ステージ前半にヘル・ウィークのチマコッピである標高1400mの白布峠、そして後半に1stステージ以来のナイトラン、しかも天気予報は雨。最終ステージが最難関で遊べるポイントなしという罠。白布峠を越えたPC2まで行ければ完走が見える。とりあえずそこまでは頑張る決意を抱いてスタート。

■ダイジェスト
これまではグループで和気あいあい走ったが、このステージは遊びが無いため単独でスタート。雨は降っていないものの、すぐに降り出す予報のためレインウェア装着。スタート直後の平坦区間は、頑張ると蒸れるので、流す程度。風も向かい風で思うように伸びず。そして、20Km付近で左手に蔵王が見え始めたあたりで、早くも登り基調になってさらにスローダウン。事前チェックしていた上山のこんにゃく番所が開いていたが、PC2まで寄り道なしと決めていたのでスルー。そして、柏木峠の登りでもペースダウン。という感じで、向かい風と登り基調でタイムを稼げないままPC1到着。白布峠の前に余裕を作るという作戦は失敗。入れ違いに出る@WATSbrmさんに挨拶し、急いで補給して出発。

まだ雨は降らず。PC1を出てすぐにレインウェアを脱いだ。そのすぐ後、信号停止時に後ろを振り返ったら立ちゴケ(左)。立て直しを諦めて受け身。体は無傷。自転車やPBPウェアにもダメージがなくて一安心。人気のない町中での単独走行中のできごとだったので、誰にも見られずにすんだ。立ちゴケのショックから立ち直って米沢を抜けると、地元ライダーと遭遇。ヘルのことを知っていたらしく、激励される。その彼は、白布峠への上り口で米沢方面に折れていった。そして、白布峠への登り始めでとうとう雨が降り出し、レインウェアを再装着。以降PC3まで着てた。

白布峠は、「上りは休憩区間」というポリシーを捨ててマジメ走行。温泉街の激坂区間も、そこが一番厳しという事前情報のおかげで、なんなくなんとかこなした。幾度となく現れる10%の勾配標識は…多すぎて慣れた。ピーク付近の気温は低かったが、耐えられるレベル。結局、東北1700の最難関は、最初から心して臨んだので集中力を保ってへこたれずに上りきった。そして、ピーク付近の駐車場にあるトイレでウェア変更。レインウェアの内側にウインドブレーカーを追加し、グローブも濡れてないものに交換。これが功を奏し、下りで凍えることもなかった。

桧原湖まで下ってきても雨は止まずに気温も低め。五色沼観光街のコンビニで幾人かのライダーが暖をとっていたが、走りのノリが良かったのでスルー。そこから猪苗代までの区間で雨が治まり、気温も上がってきて、ようやく山岳区間が終わった感じ。もうひと頑張りのために最後の補給食を走りながら消費。猪苗代湖近辺は、国道49号こそ交通量/路面ともに悪かったが、すぐに湖東岸の県道に入ったので、快適に走れた。猪苗代湖の南側からは再び1st Stageのルートと合流。この辺で日没すると、再び雨が降ったり止んだり。雨は終わったと思っていたのでションボリ。はっきりしない天気の下、天栄村のPC2に到着。休憩中、途中休憩組で追い抜いていたらしい@WATSbrmさんが到着。PC2は一緒に出た。

カエルがゲコゲコうるさい闇夜の中で、始めこそ頑張って付いて行ったが、ここで体力を使うと後で眠くなりそうだったので、マイペース宣言して切れた。白河手前で1st Stageのコースと分離して国道294号。関東帰還撮影中の@WATSbrmさんに一旦追い付くが、また切れる。那須の辺りは過去の千葉ブルベで走った記憶があり、街中でコインランドリーがあれば洗濯しながら仮眠しようかと思ったが、見つからず。そのままPC3に到着し、@WATSbrmさんに再会。この先のミニストップで仮眠予定とのことで、御一緒させていただくことにした。以降、@WATSbrmさんとはゴールまで一緒。

この先のが意外と遠くて20Kmちょっと。ミニストップ宇都宮森林公園店に到着。イートインで牛乳を飲んで、濡れた靴下とウェアを交換。仮眠するも、うるさい店内放送のせいであまり眠れぬまま再スタート。しばらくすると、先ほど飲んだ牛乳のおかげてお腹がゆるくなりコンビニ休憩。ついでに、眠気覚ましに缶コーヒーでカフェイン投入。ついでに、油が落ちてキュルキュル鳴っていたチェーンに注油。この辺で徐々に空が白み始めるも、ここで来たのが激しい眠気と向かい風。その時、@vyv00411さん等の3両編成の列車に抜かれて少し覚醒。そのまま後ろについて走っているうちに夜明け。スリップは館林の街中の信号で遮られたが、すぐにPC4着。ふやけた足の裏が痛く、靴を脱いで休憩。

PC4からゴールまでは50Km程度。コンビニ休憩を挟みつつクルージング。明るくなって辺りがよく見えるようになり、1st Stageで走った思い出がより鮮明にフラッシュバック。ただ、ゴール手前は街中で、日が上がって交通量も増えてきたのでストレス多め。もっと余韻に浸りたかった。日高・飯能と記憶を巻き戻し、スタート地点だった豊水橋を越えてゴールに到着。AJ埼玉スタッフなど大勢が出迎えてくれて、感動もひとしおだった。

これで、GWのほぼ全てを自転車に費やしたヘル・ウィークは終了。楽しかった。

■楽しかった点
・複雑な心境。
ロングライドの終盤には色々な感覚が訪れる。共通的なものとしては、ゴールが近づくに連れて、走り切った達成感が大きくなるが、同時に、終りを迎える寂しさも大きくなる。これは、ある程度の期間かけて目標を達成するというロングライドの特徴から来るのだと思う。さらに、今回のヘルは往復ルートなので、往路の記憶が懐かしく思い出されたり、東北/関東/埼玉へと流れる風景に、帰ってきたという感覚を抱いたりもした。

■苦労した点
・はっきりしない天候
豪雨ではなかったので雨そのものには苦労はしなかった。ただ、福島に入ってからの降ったり止んだりが煩わしかった。予報は、ステージ後半で好転するということだったので、雨が止んだら雨装備を解いてインナーや靴下を替えるつもりだったのだが、交換のタイミングをとらえられないままPC3まで。それによって最もダメージを受けたのが足の裏。シューズカバーで蒸れて足の裏がふやけ、皺になった皮膚でペダルを漕ぎ続けていたら、ヒリヒリして痛くなってしまった。後日乾いてタコのように硬くなり、元に戻るまでにしばらくかかった。

・ミニストップの店内放送による仮眠妨害
ミニストップのイートインエリアで仮眠を試みたが、店内放送で流れていたチャギントンのCMがうるさすぎ、甲高いキャラの声が頭に響いてよく眠れず。数分のプチドラマの永久ループに苛まされた。子供向け番組のCMを流す時間じゃないだろうに。ここでよく眠れなかったので、明け方に再び睡魔に襲われることになった。

■道中の風景
この日は雨天、かつ、遊びなしのため、撮影少なし。


蔵王を横目に南下。序盤はタイムを稼ぎたかったのだが、登り基調でスローダウン。


背後から迫る追走集団。ここは一旦追いつかせ、この集団に乗ってメイン集団からの逃げ切りを狙うか、それが叶わなくても、最後に飛びだして敢闘賞を。。。というような妄想はさておき、そもそもにしてそんな脚も無いので、そのままあっさりと抜き去られる。


上山から米沢までは1st Stageのルートを逆走。ここは米沢側の合流地点。懐かしライドはここで一旦終了し、福島の天栄村まで個別ルート。


白布峠の登りの不動滝。余裕が無く、天候も悪かったので撮影が少なめ。


猪苗代湖手前、観音寺川の桜。白布峠を越えたし、雨も止んで精神的に余裕ができたので、一旦止まって撮影。ただし、甘えはこれだけ。猪苗代駅手前の交差点で喜多方ラーメンの店(来夢)が見えたが、堪えてスルーした。


夕暮れ前の猪苗代湖。猪苗代湖は日本で4番目に広い湖。周回ルートを引いてみたら、約55Km。4周で1ブルベ。ただし、国道49号の道路事情が悪いので開催は難しい。


関東帰還。ブルベを始めてから頻繁に栃木に行くようになったが、福島からのアプローチは少ない。他では千葉ブルベの喜多方ルートくらいか。


背後から夜明け。この時は5人で走っていたが、これは私が最後尾を走っているという証拠写真になる。


左手の遠方に見える筑波山。筑波山まで直線距離で30Km位あるはずで、関東平野の広大さが見て取れる。


埼玉帰還。余裕があったら行田まで行って十万石饅頭を食べようかと思っていた。時間的には行けたと思うが、ここまで来てトラブルに遭ってDNFも嫌なので、パス。いつかは行きたい十万石饅頭。


富士山まで見える。だいぶ前のブラタモリで隅田川の運河の話があって、筑波山/富士山/江戸城の順で見せるために角度を3回変えているという分析があった。となれば、次に江戸城(皇居)が見えればコンプだった。


ゴール手前数Kmで交通整理のため足止め。ワイルドなバイクのミーティングがあったらしい。


往復ルートの起点である豊水橋。車が多くて余韻に浸れず残念。

■グルメ
なし。やっぱり十万石饅頭行けばよかったか。

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