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BRM503 アタック阿仁

  • Posted by: rp-taki
  • 2012年5月23日 00:54
  • Road

ヘル・ウィーク4th stageは、弘前から秋田を抜けて山形の東根まで南下する300Km。

これまで好天に恵まれていたヘル・ウィークに、遂に訪れた雨予報。雨の妙義下りで拓海にバトルをふっかけたケンタばりに、「雨のキャリアなら、オレが一番ですよ。大丈夫、雨ならば絶対オレが有利です。勝ちますよ。雨はオレの味方です」と言いたいところではあるが、まったくテンションは上がらず。しかしショートカットするルートは存在しないので、我慢して走ることにした。。。

■ダイジェスト
スタート直後は、@MuAuanさん、@WATSbrmさん、@kubombersayukiiさんと一緒。青森/秋田の県境の緩い上りを難なくこなして、青森に別れを告げる。そこから先はPC1まで下りと平坦。サクッと行きたいところだったが、トイレに行きたくなって秋田空港脇のコンビニで休憩。@WATSbrmさん、@kubombersayukiiさんは一緒に休憩。@MuAuanさんは先行。

阿仁のPC1から先の上りがこの日最大の上り。@MuAuanさんは早々にマイペース宣言をして離れた。阿仁はマタギの里と言うことで、上り途中に特徴的なクマのオブジェがあった。晴れていればの道の駅などに立ち寄りたかったが、雨のため断念。そして本格的な上りに突入し、頑張るのも断念して千切れる。遅れた挙句に前ブレーキの固定ネジが緩んだ。ピークで待っててくれたお二方には申し訳なかった。

角館までは下り基調。次第に雨も止んだ。この日「足が回ってしょうがない」と格好よく語っていた@kubombersayukiiさんが40Km/hで気持よく牽引するが、私はついていくのに必死。角館の桜まつりを見物する計画なので、そこまでは頑張った。@WATSbrmさんの案内で角館の武家屋敷についてみると、残念ながら桜はほぼ終了。折角なので屋敷通りを散策し、通りを抜けたラーメン屋で昼食。次のターゲットの横手までの移動中は強烈な風に悩まされた。@kubombersayukiiさんに引いてもらって横手に到着し、焼きそばを食す。横手からPC2の間で@MuAuanさんに追いついた。どうやら、角館か横手で寄り道をしている間に抜かれたらしい。そのまま@MuAuanさんも一緒にPC2到着。

PC2から先は山形に入るまで上り。@MuAuanさんが先に出発。その後、私も単独で出発。フロントライトのマウントが緩んでいたので停車して直していたら、@kubombersayukiiと@WATSbrmさんに抜かれた。上っているうちに日が暮れて、秋田/山形の県境のトンネルで一旦ピーク。その先の主寝坂道路は自転車走行不可なので、国道13号の旧線の主寝坂峠越えのアップダウンを、真っ暗の中で一人寂しく走った。そして、下りになると再び雨と風。中盤で乾いたウェアがまた濡れてしまって悲しくなった。

下り終わるとゴールまでは平坦。途中で食事を済ませた@1717inainaさんに追いつく。体調が悪いとのことで引き役を買って出てゴールまでご一緒するものの、暴風雨もあってペースが掴めず、むしろ苦労をおかけしてしまったかもしれない。ゴールの10Km手前ではトラブル対応中の@MuAuanさんと遭遇。聞けばスプロケ脱落とのこと。ロックリング回しを持ってないので、お役に立てずに先行。今にして思えば並走して押すこともできたかもしれないが、交通量と天候を考えると危険極まりないので、気がつかなくて良かった。そこから先もゆっくり走ってゴール。

ゴールのコンビニに@kubombersayukiiさんのバイクがあった。探してみたが当人の姿が無かったので、ホテルに向けて移動。@1717inainaさんがホテルが同じということで、ご一緒させて頂いた。ここでは先行せずに並走。先行してペースを作るより、スローペースで並走してお話ししながら走った方が良さそうだったので、そうした。

チェックイン後にシャワーを浴びて、@1717inainaさんと一緒にホテル近くのコインランドリーへ。ホテルのフロントで、ゴールした@MuAuanさんと会って一安心。洗濯戦略は、私が食事をしながら洗濯が終わるのを待ち、あとでお届けする作戦。食事を済ませている@1717inainaさんには、先にホテルに戻って頂いた。今にして思えば、洗濯後にホテルのフロントに預けて翌朝受け取りというやり方もあった。そうすれば@1717inainaさんはより早く寝られるので、より効率的だったかもしれない。とは言え、今夜中に洗濯ミッションを完遂させたほうがスッキリするので、私としてはこれで良かったと思う。

ランドリー脇のなか卯で、傘もささずにやってきた@WATSbrmさんと一緒に食事。@MuAuanさんは食事より休息を優先させて来ず。食事中の話題は概ね2つ。まず、@MuAuanさんのスプロケ脱落の原因。そして、ホテルが同じはずの@kubombersayukiiさんが音信不通な訳。後者は、ゴールのコンビニのトイレで寝てるという結論になった。前者については結論が出ず。洗濯と乾燥が済んだウェアを回収してホテルに戻り、@1717inainaさんの部屋にお届け。それから自室に戻って自転車の整備。ホテルのロビーでもらってきた新聞を敷いて、自転車についた汚れと砂をざっと落とし、注油。明日も雨らしいのでどうせ汚れるのだか、多少でもメンテした方がトラブル確率は減るはず。もちろん前ブレーキの緩みもチェック。

結局、2時過ぎまであれやこれやしてから、就寝。

■楽しかった点
・横手盆地で寄り道
この日は序盤と終盤に雨が降ったが、中盤の横手盆地では雨は止んでいた。雨でウェアが濡れているとお店に入るのに気がひけるのだが、雨が止んだ角館や横手の寄り道ポイントでは気兼ねすることなく楽しむことができた。

■苦労した点
・雨/風
まず、PC1を過ぎてから阿仁の上りで雨。これはまだ序の口で、上りのピークを越えたら止んだ。次に、横手の手前で強烈な風。方向的には左横もしくは向かい風。ちょうど国道13号に合流して交通量が多くなった時で、横風で車道方向に煽られるのは怖かった。そして最後が、山形に入ってからの雨と風のダブル。県境の上りを越えてから急に雨風が酷くなり、本来であれば下り基調でゆうゆうゴールのはずが、精神的につかれた。

・恐怖の国道13号
山形に入ってからの荒天夜間中に走行した国道13号。かなりの速度で車が追い越していくので怖かった。車道から離れるように路側帯の端に寄りたいのだが、あまり端によるとパンクのリスクが高くなる。土砂降り強風の中でパンクはしたくないので、端に寄せたいけど寄せたくないジレンマ。東北1700で最もストレスフルだったのはこのエリア。路側帯が広かったのがせめてもの救いだった。

■トラブル
・前ブレーキ緩み
阿仁の上りで前ブレーキから異音。とりあえずクリアランスを広げてピークまで行き、ブレーキをチェックすると取り付けボルトが緩んでいた。4月のFlecheの前に締めたばかりだったのだが、緩かったらしい。8Nmでは緩いのか?

・ライトホールド緩み
東北1700で導入したSuperNova E3は自転車にゴムで固定するタイプ。NITTOのランプホルダーにマウントしていたのだが、パイプ径(23.8)がちょっと細く、雨に濡れるとライトのゴムが滑って回ってしまった(晴れていれば問題ない)。ネジで締めるタイプではないので強く締めることもできず、仕方なくハンドルバーに移動させた。

■意外な一面
・花の子、@WATSbrmさん
脚力のみならずホイールを手組する技術力を兼ね備え、最近では「走る塩田」という呼び名もついた@WATSbrmさん。そんな@WATSbrmさんは、沿道に咲く花に心惹かれるようで、時折止まっては写真を撮っていた。多分、「幸せをもたらすと言われている、どこかでひっそり咲いている花」を探していると思われる。

■道中の風景

スタート地点まで移動。雨は降ってなかったが、ウェットな路面でテンションが下がる。


スタート前は、まるでこれから晴れてくるような雰囲気だった。


スタートして程なくして、青森に別れを告げて秋田に突入。標識に写っているのは忠犬ハチ公。ハチ公は大館市生まれとのこと。てっきり、渋谷生まれだと思ってた。


昨夜スポークが折れた@MuAuanさんと、@kubombersayukiiさん。


PC1の後の阿仁の上り。途中まで@kubombersayukiiさん、@WATSbrmさんについていったが、疲れてきたのでマイペース走法に切り替え。マイペース走法に切り替えてから、阿仁阿仁見る度に「私、待つわー。」と呟いていたが、「あみん」でも「あにん」でもなく「あに」だと気づいてからは、それも止めた。雨が降りだして写真撮影が面倒になってきたが、全く撮らないのも勿体無いので、小ぶりになったタイミングを見計らって撮影。沿道の川は阿仁川。アタック寒風山の時に渡った米代川に繋がっている。花の子@WATSbrmさんは沿道の花を撮ってた。


角館の武家屋敷に寄り道。桜はすでに散っていたが人は多い。


通りの屋敷には茅葺き屋根が多かった。武家屋敷というと、ずっしりとした瓦屋根で強そうな作りをしているイメージがあるので、意外だった。私の脳裏に、時代劇の奉行所や代官屋敷のイメージが刷り込まれているのかも。


観光客向けの売店も充実していた。


地酒の試飲。自転車できたことを後悔する。杉玉の青さを見るに、飲み頃はまだ先の模様。


稲庭うどんの本家の1つ、佐藤養悦・養助兄弟の佐藤養悦干饂飩。こちらは兄。稲庭うどんのもう一つの本家の稲庭吉左衛門の方は生産量が少なく、もはや幻らしい。稲庭吉左衛門のうどんが気になったのでネット販売を調べてみたら、800g(約8人前)で4200円。麺だけなら値段的には手は届く。お店で食べるなら、皆瀬ダムの茶屋が数少ないお店らしい。 


そして、こちらが弟の佐藤養助干饂飩。稲庭うどんを全国に広めたのは弟の方らしい。ここは販売のみ。


角館の後はB級グルメの焼きそばでお馴染みの横手。連休なので観光客が多いかと思ったがそれほどでも無かった。花より団子というけれど、季節ものである桜のほうが人を引き付ける模様。横手について調べてみたら、著名人にやたらと力士が多い(1900年代前半)。横手には力士像がある神社が多いらしいので、相撲との距離が近い土地柄だったのだと思われる。


PC2付近の道の駅おがち。事前の調査では、この辺で「バター餅」を食べる予定だったが、場所が大幅に間違っており、バター餅が食べられるのは阿仁の道の駅だった模様。寄って来なかったことを後悔した。なお、写真に乗っている通り、秋田県湯沢市小野は小野小町生誕の地とのこと。例の如く小野小町生誕の地にも諸説あり、出羽宮司の娘という記述からこことする説が主流だそうで。歌人として有名になるくらいの教養のある人物が生まれた土地にしては、辺りにあまり栄えていたような雰囲気はなかった。

また、あきたこまちといえばお米。「JAうご」のパッケージに日本人の趣向の遍歴が見て取れる。


2000年からこうなり。


それから2007年にこうなり。


そして2008年にこうなった。このパッケージにしたら注文が殺到したらしい。

■グルメ

角館の武家屋敷通りの売店にて、きりたんぽ。秋田で食べたきりたんぽ鍋は美味しかったけど、こうすると米とタレの域を出ず。食べるなら出汁がしっかり出た鍋が良い。


角館駅近くのラーメン屋、AjiQにて昼食。岩手を中心にチェーン展開しているお店。


ネギ味噌ラーメン。オーソドックスな味噌ラーメンで特筆して何かということはなかったが、美味しく頂いた。


横手駅前の食道楽。過去に何度も横手やきそば四天王に選ばれているお店。


横手焼きそば。味は美味しい焼きそばというところで驚くような何かはなかったが、焼きすぎずに水分を残してあるのでするりと入った。ボリュームは小ぶりで昼食にするには足りない。おやつかビールのお供に調度良いくらい。

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