Home > Road > SR600Fuji 旅情編 前編

SR600Fuji 旅情編 前編

  • Posted by: rp-taki
  • 2013年6月17日 00:00
  • Road


SR600Fuji 旅情編その1は前半300Kmの上田まで。

■5/23(木) SR600前日
前日は八王子のビジネスホテル「マロウドイン八王子」に前泊。16時にホテルにチェックインし、室内でバイクを組み立てて、ざっと問題ないことを確認。さて近場で軽めの夕食をと、食べログで夕食を食べる場所を探したが、八王子駅近辺では呑み屋ばかりがヒット。そんな中見つかったのが、八王子駅から徒歩で5分程度のところにある「煮干しラーメン 圓」。


食べログで4点台とかなりの高評価。煮干しベースならあっさり系でお腹にも優しいはずで、翌日にSR600を控えた身にはありがたい。店内はちょっと狭めで席は少ない。17時の開店直後からさくさくと客が来店していた。


食べたのは煮干しラーメン。思った通りのあっさりスープでよかった。別メニューの塩ラーメンも食べてみたかったな。食べ終わって店を出て数分後、ブルベカードを入れたバッグを店に忘れてきたことに気づいた。慌てて戻って忘れたバッグを確保。危なかった。

ホテルに戻って、19時前には就寝。ホテルの窓のカーテンにまだ明かりが残っていて、かすかな違和感を感じつつ床についた。

■5/24(金) SR600 1日目
1) スタート〜PC1
SR600当日の朝は4時半起床。宿から高尾駅までは6Km弱。7:00スタートなので、高尾駅6:30着を目標にホテルを6時ちょい過ぎにチェックアウト。


国道20号をずっと直進すれば高尾駅の北口に着くのだが、南口のコインロッカーに荷物を入れるために町田街道で折れて一旦南口へ(北口のコインロッカーは改札内)。ちょっと道に迷って数分ロスしたが、スタート前なので問題ない。北口に戻ってスタート時間までベンチで休憩していると続々とバスが入ってきて、目の前を高校生やら社会人やらが駅に向かって小走りに駆け抜けていく。高尾と言うからには登山客でいっぱいなのかと思っていたが、意外と生活感がある駅だ。まぁ、平日だしな。スタートまでずっとベンチで待つ。普段のブルベだと、周りに知り合いがいたりブリーフィングがあったりしていつの間にか時間が過ぎるのだが、今回のSR600は単独走行なのでスタート待ち時間も一人。待ち時間が長く感じられ、スタート時間が近づくにつれ、変に緊張が高まった。

そうしてやっとスタート時間の7:00になり、ジャストでスタート時間証明の高尾駅の入場券を購入。SR600Fujiのスタート時間証明は駅の入場券か駅前のコンビニのレシートで、私が選択したのは前者。朝飯は十分食べてきたし補給食もあるのでコンビニで買うものはないし、レシートチェックは普段のブルベでありきたりなので、駅の入場券にした。購入品が手に入るコンビニレシートの方がロスがないといえばそうだけど。

スタートからしばらくは我慢の区間。交通量と信号がともに多く、渋滞に巻き込まれてペースは上がらない。新満地トンネルを迂回した先の国道411号との合流地点は、右車線からの合流で信号も無く、なかなか合流ができない。快適に走れるようになるのは青梅を抜けてから。朝方の通勤時間帯にあたる7時にスタートしたのが悪かったのかもしれない。


9:11にPC1の山伏峠着(45.7km/2時間11分)。ここは軽いジャブ。スタート直後でフレッシュなのでアッサリ登り切る。

2) PC1〜PC2

PC1から下るとすぐ秩父。秩父の駅前を過ぎてちょっとのところにあるセブンイレブン秩父阿保町店で最初の休憩(11:08 62.2km/2時間48分)。ここにはロードバイク用のスタンドがあったが、スタンドが壁に近すぎてバイクを掛けられず、脇に立てかけてワイヤーロック。普段のブルベだと参加者がたいてい何人かそばにいるのでワイヤーロックしなくても心配ないのだが、SR600は単独走行なのでそういう横着はできない。ちなみに、ここで買ったのは以下。
・サンドイッチ
・赤飯おこわおむすび
・ウィダーインゼリー
・缶コーヒー
・アクエリアス1L
前日寝過ぎたのか、体が起きてない感じがあったのでコーヒーを買ってカフェインを投入。サンドイッチはレタスものをチョイス。補給はできるだけ野菜が入っているものを選ぶようにしている。


秩父から平坦路を少し走るとすぐに群馬県。田んぼや畑が広がってあたりが開けてくる。こういう所でなにが問題かというと向かい風。ここ数日は連日北西から強めの風が吹いていて、この日も終日北西の風。まぁ、北風の空冷だと思って我慢することにした。

この日は北風で、かつ空気も乾いていたのだが、陽射しが強くて暑かった。当初の予定では軽井沢まで休憩なしで行く予定だったのだが、どうにも暑くて途中休憩をすることにした。松井田の畑の間を走っていると、屋根付きのベンチと自販機があったのでコーラと補給食で一休憩。ファミリーマート松井田妙義インター店で、缶コーヒーを買って、トイレ休憩。おぎのやドライブイン横川店で釜飯を食べつつ休憩という手もあったが、ここはパス。SR600も始まったばかりであり、ここでは長い休憩を取らずに貯金を増やす選択をした。


13:14にPC2のめがね橋着(133.5km/6時間14分)。めがね橋は上り始めてからすぐなので、大きな苦もなく到着(暑さを除けば)。

3) PC2〜PC3
碓氷峠への上りは、沿道の廃線跡が珍しいくらいで、全般的に鬱蒼としていて見どころが少ない。以前に碓氷峠を登った時は秋だったか、その時もあまり色づかない木の葉を残念に思いながら登った記憶がある。勾配は緩いのでグイグイ登りたいところだが暑くてそうも行かず。まだまだ先は長いし、ここまで割と良いペースで来ているので、涼しくなるまでひとまず抑えることにして、負荷を落としてゆっくり登る。碓氷峠までの距離が一定間隔で表示されるのがありがたい。貯金の具合が測りやすく、焦ることなく気分的に楽だった。

碓氷峠を越えて長野に入り、ファミリーマート ヤオトク軽井沢店で補給(14:04 143.2km/7時間4分)。ここで昼食。
・あさりバターパスタ
・明太子おにぎり
・プリン
・ウィダー
・野菜ジュース
・ポカリスエット
・いろはす
・あんぱん(補給食用)
この先、渋峠の前に草津で補給する予定なので、それを見据えて食べ過ぎない程度に補給。また、暑さのためか胃に違和感を感じていたので、あっさりした味付けのものを購入。最近はツーリングの補給時に野菜ジュースを飲むようにしている。なんとなく。また、暑さで汗をかいたためか、腿の内側の筋肉に攣りがきそうな気配があったので、携帯したアミノバイタルタブレットとアスリートソルトを摂取。以降、その気配は治まった。


中軽井沢からロマンチック街道に入ると、まず北軽井沢までの上りが始まる。浅間山が綺麗に見えて気分は良いが、勾配がきつい上り区間がしばらく続く。


黙々と上って北軽井沢まで来ると、この日の暑さがようやく和らいた。そこから長野原までは気持ちの良い下りで、タイムが稼げる区間。そして長野原から草津まで、再びきつい登りがしばらく続く。こちらの景色は特に良くはない。途中に時速50Kmで走ると音楽が聞こえるメロディラインがあったが、10Km弱の速度ではなんの音もしなかった。車が脇を追い越して行く時に何か聞こえるが、車に合わせて音楽が先に行ってしまうので、音が楽しめない。SR600Fuji前半部の上りで一番つらく感じたのは、この軽井沢から草津までの区間だった。

草津に入り、渋峠に向けて、セブンイレブン群馬草津文京店で補給(16:55 189.3km/9時間55分)。日が傾いてきたこともあり、補給のために止まっていると、風がちょっと肌寒く感じられるようになる。ここでの購入品は以下。
・サンドイッチ
・ウィダー
・赤飯おこわおむすび
・トマトジュース
・ボカリスエット
野菜ジュースは先ほど飲んだのでここはトマトジュースにした。なんとなく。

補給を終えて走りだすとトラブル発生。サイコンの調子が悪くなり、表示が0Km。電池は新しいものに交換済みであり原因はそれ以外。そこで、センサー位置を調整したり、マグネットをリアホイールに着けていたものと交換してみたり、魔法の指で叩いたりしてみたりと、10分ほど格闘。しかしまったく直る気配がない。幸いGPSにも距離表示があるので、それを頼りに走ることにした。すると、数Km走ったらいつの間にか直っていた。


10Km前後のペースで渋峠を淡々と登る。渋峠は草津側から上ればすぐに空が開けて景色が良くなるし、勾配もそれほどきつくはないので、マイペースで上る分には案外楽に登れる。日没直前でロードバイクはおろか自動車の通行も殆どなく、夕暮れではあるが一応景色も見られるので、気持ち良く上れた。硫化水素の毒ガスゾーンを上っていたら、向こうから歩いてくる工事作業員っぽい人とすれ違う。歩いて通過しても平気なんだな。上り途中の右手進行方向に工事中の片側通行あり。遠くからは上り角が30度くらいに見えて焦ったが、行ってみるとそうでもなく、まるでだまし絵を見た感じ。


草津白根山あたりで、SR600Fujiで最初の標高2000m超え。ピークの2172mまであと僅かと思わせておいて、2度ほど下って上り返しがある。このまま日没前にPC3に着けるかと思ったが、そうは行かなかった。


嬬恋村の万座道路との分岐を通過したあたりで日没。ちょうど西の空が開ける区間で、遠い西の山間に沈む夕日を見ることができた。日も落ちて、標高も高くなり、風もそれなりに吹いている。この辺りで少々冷えが強くなってきた。PC3まで上りもあと僅かなので、防寒ウェアはPC3で着込むことにした。


19:12にPC3の日本国道最高地点着(208.1km/12時間12分)。ペダルを支点にバイクを石碑に立てかけて素早く証明写真撮影と到着Tweetをし、防寒ウェアを着用。着込んだのは以下。
・薄手のロングスリーブ(春用程度)を重ね着
・ウインドブレーカー
・レッグウォーマー
・秋冬用グローブ
そして、渋峠からの景色を一呼吸の間だけ見てから、下りに向けてライト等をチェック。その時支点のペダルがずれてバイクが傾き、石碑にフロントフォークとシートステーを擦ってしまい、小さな傷がついてしまった。残念だがバイクの傷は勲章みたいなもの。SR600の完走でついた傷ならなおのこと誇らしい。と、落ち込む気分を完走の誓いに180度転換。

4) PC3〜PC4
PC3の渋峠からPC4までは終始下り。1.晴れていて、2.明るくて、3.防寒が十分であれば、大幅にタイムが稼げる区間。今回の場合は、1はOK、2がNG、3はまずまず。PC3を出た直後の気温表示は5℃。首から下の防寒は十分だったものの、頭部の防寒がいまいち足りなかったのか、冷風にあたってかすかに意識が朦朧として視線が乱れる感じ。ボーっとしそうな頭に定期的に気合を入れて、意識を覚醒させながらの下り。さらにあたりはすっかり暗くなっており、かなり神経を使う走行。なかなか減らない標高表示が恨めしかった。1600mあたりの志賀高原ホテルエリアで若干暖かくなってきて、意識の方ははっきりしてきた。さらに下ってループ橋を過ぎると、ようやく人里感が出てきて人心地ついた。油断して角間温泉への分岐で左にミスコースしてUターンするなどのアクションをこなしつつ、無事に湯田中まで下りきった。


20:14にPC4の道の駅北信州やまのうち到着(234.9km/13時間14分)。夜ではあるが標高500m台まで下りて気温は上昇。ウインドブレーカーとロングスリーブを脱いだ。レッグウォーマーと秋冬グローブはそのまま。

5) PC4〜PC5
PC4がほぼSR600Fujiの北限で、ここを出てすぐ国道292号から県道54号へ折れて南下する。PC4から先もスピードが乗る下りで、気持ちよく走っていたら国道の高架から県道に下りるポイントを行き過ぎてしまう。夜だからか車通りが全くないので、気兼ねなくUターンして戻る。県道に入ると、草津を出て以来、久々にみる生活感漂うルート。街中の道路を走っていると、ガツンガツンという衝撃が何度もあり。リム打ちパンクの不安を感じるほどの衝撃。道路に大きな穴や段差があるのかもしれないが、暗くてよく見えずに避けられなかった。パンクしなくて幸いだった。

セブンイレブン中野市南宮店で、前半300Kmでの最後の補給(20:42 240.4km/13時間42分)。ここでの補給は以下。
・ウインナーパン(マスタード&マヨ)
・塩おむすび
・ウィダーインゼリー
・ポカリスエット
・カフェオレ(HOT)
この先の菅平を越えれば、上田のホテルまでは下りなので、補給の量は少しだけ。止まるとちょっと冷えるので飲み物は温かいものに。ここから上田のホテルまでは50Km強。念のためホテルに電話し、チェックインが24時を過ぎる可能性がある旨を伝えた。そしてこの日最後のPCに向けて再び走り出すと、やっぱり暑くなってきた。結局、レッグウォーマーを外してグローブも指きりに交換。

菅平への上りは少し先で、小布施から須坂を抜けるあたりまではしばらく平坦路が続く。進行方向が南になったので追い風になったかと思いきや、夜になって風が弱まったのか、ほとんど追い風は感じられず残念だった。須坂の北信濃くだもの街道の果樹園を抜けて国道405号に入ると上りが始まる。上り始めからしばらくは勾配が緩くてすいすい上れる。このままピークまで上れたら楽だなと思っていたら、街中の坂道から川沿いの坂道になり、その先の山間の坂道に入ってきつめになる。やはりそう楽に上らせてはもらえない。ピークの標高はどのくらいなのかと、フロントバッグの上のクリアカバーに入れたキューシートを見たら1300m強。てっきり1000mちょいだと思っていたので、300m分だけ精神的ダメージを受けた。ダメージを受けたところで、工事中の片側通行の赤信号でストップ。青になるのを待って走り出してみると、対向から明らかに信号を無視したトラックが向かってきて、慌てて停止して脇に退避。トラックは減速することもなくすぐ横を走り抜けていった。なんなんだ一体。山間部に入って以降、街灯も無いさみしい上りがしばらく続いた後、上りの先に街灯が見えるとそこがピーク。


22:59にPC5の菅平高原(須坂・上田市境)到着(269.8km/15時間59分)。ここから先は上田まで下り。それほど寒くはなかったが、念のため再び防寒ウェアを着用。ピーク近辺は旅館やらペンションやらがあり、街頭でかなり明るいので作業しやすかった。

6) PC5〜上田の宿
上田までの下りは稼げる区間。ただし、夜で暗いので慎重に下る。昼間だったら高原の景色が楽しめるのかもしれないが、あいにく夜だし、進行方向に意識を集中していたので、道路以外の記憶が無い。道路には、工事なのか補修なのか、危ない段差がいくつもあった。幸いにもそこそこ明りがあったので、走りながらでもその気配がなんとなく分かる。夜も更けて車の往来も皆無だったので、気兼ねなく段差を回避するコース取りができた。上越自動車道と交差すると下りは終了。車線が二車線になり、街灯でかなり明るくなって走り易くなった。仮眠のために上田にとったルートイン上田はもうすぐそこ。ホテルのすぐ近くのセブンイレブン上田材木町店で夜食用のパスタを購入し、50mほど押し歩いてホテルへ。パスタを入れたビニール袋を持っているので、慎重に慎重を重ねて、バイクには跨らず。

7) 上田の宿
23:57にルートイン上田着(292.9km/16時間17分)。計画では翌2:30着。まさか日が変わる前に着けるとは思ってなかった。ホテルのフロントは2階。エレベータに気付かずにバイクを担いで階段を上がってしまった。チェックイン後はまず夜食。回復のためには運動後の食事をできるだけ早くとったほうが良いらしいので、いの一番で食べた。食べたのは先ほど買ったパスタと、ホテルに送っておいたアミノバイタルゼリーと、携帯して余ったアミノバイタルタブレット。パスタはペンネ・アラビアータを選んだのだが、ソースがきつかった。明太子とかの方が良かったかな。あとは、肉も食べておけば良かったか。そして、食事の後に大浴場で風呂。計画では、大浴場の営業2:00までに間に合わずに部屋のシャワーで済ます予定だったのだが、早く着いたので30分ほど入浴して疲れを癒した。風呂には明らかに酔ったおっさんがいて、変なトラブルに巻き込まれたらたまらんと、できるだけ離れて入浴。ところが上る前に体を洗っている時に、おっさんが湯船から出ようとして滑り、尻もちをついたはずみに蹴られた。どんなに注意していても、やられる時にはやられるな。相手が車じゃなくて良かった。

食事と風呂も済ませたら、あとは明日の準備をして寝るだけ。

明日の準備その一は洗濯。普段のツーリングではウェアの洗濯をするのだが、今回はドロップバッグに替えのウェアがあるので洗濯は不要。と言いたいところだが、替えの無いものがあった。それはキャップ、グローブ、アームカバー、レッグウォーマー。それらを部屋の洗面台で石鹸を使って手で洗濯。寝ている間に乾かなかったら、翌朝の朝食中に乾燥機で乾かす心づもり。そして洗面台でボトルも洗浄。

明日の準備その二はバッテリーの充電。もちろん、バッテリー関連もホテルに送付済み。充電ユニットにもろもろの充電をしかけ、アルテDi2のバッテリーも交換。十分な充電時間がとれなかった時のことを考えて充電済みのバッテリーをいろいろ送っておいたのだが、それらは不要になった。

という具合に、チェックイン後にいろいろやっていたら、思っていたよりも時間を使ってしまった。おおよそ1時半頃就寝。

後編に続く。

Comments:0

コメントを投稿するにはログインしてください。

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
https://www.rp-taki.com/eco_mind/2013/06/sr600fuji-tour1st/trackback/
Listed below are links to weblogs that reference
SR600Fuji 旅情編 前編 from エコゴコロ

Home > Road > SR600Fuji 旅情編 前編

Meta

Return to page top