- 2011年3月10日 02:30
- Travel
奈良に行ってきた。
金曜の夜に奈良まで移動して、土曜の朝からアタック開始。目的は薬師寺東塔の初層公開。昨年の奈良旅行の時も初層は公開されていたが、その時は外から覗いだだけ。今回は、創建以来、初めて内部に入れるということで、折角なので行ってみることにした。
薬師寺東塔の初層内部は、基本的に、柱しか無いので殺風景。だが、薬師寺東塔ほどになると、当然、柱も太くて迫力はある。さらに、奈良時代のものという時代が、その印象を深くしていた。柱の他に印象に残ったのは、うっすらと残る天井の花の模様。後に聞いた坊さんの案内によると、極楽の花とのことだった。薬師寺の坊さんのプレゼンは非常に上手で、うまく定型化された観光客との掛け合いで、笑いを誘ったりしていた。
そして薬師寺の後、西ノ京から橿原神宮前駅まで南下し、駅前でレンタサイクルをして飛鳥めぐり。当日の動きはこちら。
■甘樫丘展望台
甘樫丘から臨む「畝傍山 (うねびやま)」。奈良で見かける漢字は、読みが想像できないものが多い気がする。
■飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)
鳥居をくぐった直後に5m位階段を登って、森の中を進んだところに本殿があった。本殿の他にもいくつか神社があったり、奥の社があったり。意外といっては失礼だが、表から見た印象と比べて規模が大きく、パワスポ感があった。
■飛鳥寺
蘇我馬子の発願で創建された日本最古のお寺。本堂にまつられた飛鳥大仏はちょっと頭が大き目だった。たしかどこかで、「大仏の頭部は、下から見上げたときのバランスを考えて、大き目に作られる。」というのを目にした気がする。調べてみたら写真撮影OKらしい。寺社仏閣はたいてい撮影NGなので、まったく撮影を考えなかったが、撮影OKなら撮り奉れば良かった。「撮り奉る」って言葉として正しいのか?
飛鳥寺の西門を出ると一面田んぼと畑で素晴らしく開けた風景。私の飛鳥のイメージはこの風景になった。
■万葉文化館
やたらと綺麗な博物館。建物の綺麗さと規模に比べて展示品は今ひとつだった。飛鳥に来る観光客は、小奇麗な博物館ではなく、古い史跡の方に足が向かうと思うので、ニーズにマッチしているとは言いがたい。
日本最古の貨幣、和同開珎。日本最古にも関わらず、ふらっと展示してあるので驚いたが、価格は高くても30万円くらいらしい。
■亀形石造物
見物料300円。ものの数分で終わってしまい、かつ、料金を払わなくても酒船石へ続く坂道から見えるので、割高感ありあり。ま、文化財の保全のための募金だと思って、そこは我慢しよう。
■岡寺
日本最初やくよけ霊場。寺の手前の100mは勾配20%超は確実であろう坂道。私の足では、ママチャリはもちろん、おそらく、ロードバイクでも登れない。勾配がきつくなる手前に自転車の駐輪案内があったので、促されるまま駐輪した。境内も場所によって高低差が激しく、ちょっとしたトレッキングを楽しめるようになっている。ご祈祷を申し込まないと本堂に入れないような感じだったので、本堂内の参拝はしなかった。調べてみたら、日本最大の塑像がまつられていたらしいので、少々残念だ。厄年が来たら、厄除けに行こうかな。
■石舞台古墳
歴史の教科書でよく目にしたアレ。グッとは来たものの、周りが綺麗な公園として整備されてしまっており、趣きが薄れてしまっていた。この類の史跡は、変に身近にしないほうが、雰囲気が出て良いと思うのだが。
■マラ石
3DSの立体カメラで撮影したら、結構飛び出して見えた。
■橘寺
聖徳太子生誕の地と言われる寺。聖徳太子の像にパスタが備えられていたり、片膝立てて座して立てた膝に片肘をついた仏像があったりと、ファンキーな印象だった。ファンキー仏像については、翌日に参拝した法隆寺に同じ姿の仏像があって、そこで名前を見てみたら、「如意輪観音」と言う菩薩様だった。また、境内に人の善悪の心をを表す二面石があり、どこの世界からやってきたのか不思議。
■亀石
飛鳥のマスコット・アイドル的存在らしい。が、私はそれを感じられる域にまで達していない。
以前、九州に旅行に行ったときに見てきた、宮崎の「鬼の洗濯岩」に続き、「鬼」シリーズ第二弾。次はどこだろう。
■天武持統天皇陵
陵にはパワスポ感が足りない。同じく陵というくくりで、堺の仁徳天皇陵を見た時にも同じような思いを抱いた。周りが開けてしまっているからかな。
■高松塚古墳
整備中で奥まで行けず。小奇麗にされてしまいそうな予感。併設されている高松塚壁画館も見てきたが、展示されていたのは模造品。あまり古を感じることはできなかった。入口から奥まで結構距離がある。入口付近に駐輪場があるが、奥まで自転車で入れる。それと知らずに入口で駐輪してしまい、結構歩かされた。
■キトラ古墳
昨年、発掘された四神の壁画が一括公開されて、(個人的には)注目を浴びたキトラ古墳。そのため、そこそこ期待して行ってみたものの、見えたのは保護用の仮設家屋。(個人的には)「札幌時計台」や「はりまや橋」以上のがっかりスポットだった。
■猿石(吉備姫王墓)
石像が四体。像の手前のプレートには「女、山王権化、法師、男」と書いてあった。どれが猿なのかは分からないが、細かいことは気にしないことにする。
■橿原神宮
橿原神宮前駅に戻ってきてレンタサイクルを返却し、徒歩で橿原神宮に参拝。敷地は結構広いけれど建物は多すぎず、むしろ敷地の広さに比して少ない。また、建物も変に大きくなく、色合いも茶色ベースで渋め。全体的な雰囲気が厳かさを演出していて、良い味出していた。
■久米寺
私の旅のバイブルである「タビリエ」には記載がなかったが、橿原神宮の手前で道を聞かれて、その存在を知った。私も観光客というかストレンジャーというかエトランゼな訳だが、そんな私でも道を案内できるのはスマホのおかげ。文明の利器の便利さを実感しつつ、橿原神宮を参拝した帰りに参拝。お堂や多宝塔や大日如来像など、タビリエに掲載されていないのか不思議なくらい、いろいろと見所があった。
■タリカロ
奈良に戻って夕食。「折角だし、奈良のご当地グルメを。。。」と思うところなのだが、茶粥は前回の奈良旅行で食べたし、夕食にするにはちょっと物足りない。また、彩華ラーメンの本店は天理で、奈良駅(近鉄・JR)近辺には店舗がない。と、これというものは見つからず。結局、食べログチェックして、評価の高いこの店をチョイス。
チキンとキーマのあいがけカレー。お店のメニュー内では中辛レベルらしいが、かなり辛かった。併せて頼んだヨーグルトで辛さを抑えつつ食べたが、抑えきれず。ただし、強烈に辛いのは食べていた間だけで、食後の残辛感(仮)は良かった。また、チキンの骨がきれいに取れる作りの丁寧さが好印象。ドリンクとしてインドワイン(白)を注文したが、カレーの辛さが強烈であまりワインの味を覚えていない。
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