Home > Road > BRM502 アタック龍飛

BRM502 アタック龍飛

  • Posted by: rp-taki
  • 2012年5月23日 00:54
  • Road

ヘル・ウィーク3rd stageは、五所川原〜龍飛〜弘前の200Km。

五所川原から龍飛岬まで真っ直ぐ北上して折り返し、その後、龍泊ラインを鰺ヶ沢まで南下。そこから内陸に折れて、岩木山の麓を時計回りに回って弘前までという周遊コース。後半の龍泊ラインと岩木山の麓に上りが待ち受けるコース。翌日から300Km,400Kmと続くので、今回こそは回復走をと期して臨んだのだが。。。

■ダイジェスト
@MuAuanさんと、@WATSbrmさん、@gak_t12さんと一緒にスタート(この日、@WATSbrmさん、@gak_t12さんとはゴールまで一緒)。五所川原から真っ直ぐ北に向かい、十三湖の右をかすめてやまなみラインへ。そこから小国峠まではプチ上り。峠を越えてから三廐湾(みんまやわん)までは下り基調。沿道で咲いている水芭蕉を写真に納めているうちに、皆と離れてしまった。PC1で追いつくつもりで走っていると、@WATSbrmさんと@gak_t12さんが待っててくれた。聞けば、近くに青函トンネルの出入口があるとのことで、三人で見に行った。三廐湾に出ると直ぐにPC1に到着。そこで、先行していた@MuAuanさんに追いついた。

PC1後の龍飛崎では観光ブルベ。PC1を4人で出発し、ルートからちょっと外れるが、津軽半島の先端まで。視線の先にかすかに北海道に見えて感動。半島先端の津軽海峡亭で折り返し、本日の目玉の一つの階段国道へ。ここで再び@MuAuanさんが先行し、その後はゴールまで追いつかなかった。階段国道は、当然ながら走って上るのは不可能なので、押して上った。階段国道の後は龍飛埼灯台。残念ながら、霧がかってしまって景色はよくなかったが、駐車場の売店でいろいろ食べて長居。そこからコースを戻って、津軽海峡冬景色歌謡碑を見たり、龍飛海底駅を探したりしてフラフラ。龍飛海底駅は残念ながら見つからず。こんな感じで、結局、1時間前後遊んでいた。

ひとしきり遊んだ後でコースに復帰して、この日一番きつい龍泊ラインの上り。私はついて行けないので当然切れるが、ピークの眺望台でお二方が待っていてくれた。眺望台からの景色は素晴らしく、ここでまた一休憩。その後は下りと平坦がしばらく続くので楽になると言いたいところだが、十三湖付近でしじみラーメンを食べる計画があり、時間的にはゆとり無し。お目当てのドライブイン・和歌山までの約30Kmを、お二方に引いてもらって一時間強。平坦付き位置で30Km/hしか出ない脚が恨めしかった。しじみラーメンはTT。入店後に即注文し、できあがるまでの間を利用して、ボトルにドリンクを補給。そして、急いで食べて再スタート。ラーメンでのタイムロスは殆ど無く、完走の見込みが立った。そこから先、沼地ゾーンを抜けて鰺ヶ沢まで戻り、昨日会えなかった「わさお」を見物。これで本日のターゲットは終了。

精神的にはゴールしたが、実際のゴールはまだ先。鰺ヶ沢から弘前方面へ折れて、岩木山麓までの上り。これが意外と長く、龍泊ラインで上りは終わりだと思っていたので、精神的に堪えた。そして、やっと登り終わって平たくなり、後はゴールまで平坦かと思ったが、そんなに甘くはなかった。岩木山麓をぐるっと回るルートも、その後のアップロードも、だらだらとしたアップダウンの連続で、コース設定の嫌らしさを呪った。ようやく平らになったのは、ゴールの数Km手前の市街地に入ってからで、余韻に浸れぬままゴール。結局この日も寄り道のし過ぎで回復走にはならなかった。ゴール地点で、休んでいた@MuAuanさんと再会。

ゴール後は、この日のアフターブルベの目標である、弘前城の桜まつりを見学。追手門付近に自転車をロックして、門から天守閣入り口まで見てUターン。これで、アフターブルベの目標も達成。ホテルをとってある弘前駅前に向かった。この日は@gak_t12さんを除いて皆同じ宿。到着直前で@MuAuanさんのホイールのスポークが切れるも、そのままチェックイン。そして、この日で@gak_t12さんが東北1700Kmを離脱するので、食事を兼ねて駅前の居酒屋で中打ち上げ。参加者は、@MuAuanさん、@WATSbrmさん、@gak_t12さん、私、そして、先にゴールしていた@eijitomさん。食事後、@gak_t12さんに別れを告げて、ホテルに帰還。昨日に続いて洗濯は無し。今日はあまり汗をかいておらず、今朝変えたばかりのウェアの汚れは許容範囲内。送ってあるドロップバックにインナーの換えは入れてあるので、それだけ換えれば問題なしと判断した。

ということで、そのまま就寝。

■楽しかった点
・津軽半島観光
本州最北の青森県、さらにその先っぽの津軽半島。某歌謡曲でその存在は有名だし、青函トンネルや階段国道などでメディアに登場する機会も多い。しかし、いかんせん遠いので、今回のようなイベントがなければ、なかなか足を運ぶ機会がない。天気も良かったので、ここぞとばかりに堪能させてもらった。

■苦労した点
・抜き打ち上り
コースプロフィールから予想できたきつい上りは、龍飛崎から折り返す龍泊ラインの上り。もちろん辛かったが、これは予め分かっていたし、景色も良かったので許す。しかし、コース後半の岩木山麓への上りやそれ以降のアップダウンは抜き打ち上りであり、不意をつかれてダメージが大きかった。

・PBPジャージのポケットの浅さ
東北1700では、背中のポケットにアームカバーなどのアイテムを入れて走った。汗で濡れないように厚手のビニールに入れているのだが、PBPジャージの背中のポケットが微妙に浅く、ビニールの袋が何度か滑り落ちた。収容のキャパに余裕が無いので、引き続き背中に入れ続けたが、ちょくちょく背中を確認しながら走らざるを得ず、いらぬ気を使うことになってしまった。

■道中の風景

スタート前、道の駅つるた付近から見える岩木山。そっちに向かえばゴールの弘前まで近道なのだが、残念ながら一旦北上してから折り返すルート。参加者の中には、この日は参加せずに、まっすぐ弘前に向かった人もいる。弘前の桜祭りをとるか龍飛崎をとるか、龍飛崎に行ったことがない私は後者。


スタート直後、右手の地表付近に靄。国道339号の東側にはため池が多く、また、米(マイ)ロードという広域農道が通っているので、その辺から蒸気が発生していたのではないかと思う。


芦野公園の桜まつり。弘前公園と並ぶ桜の名所らしい。4月29日~5月6日が桜まつりのとのことなので、この日は祭りの真っ最中だった模様。


国道339号から一旦折れてやまなみライン。いきなり人里離れた感。


軽く上ってやまなみトンネル。ここは余裕。上り途中で、キツツキが「カカカカッ」と、木をつつく音が聞こえた。


またちょっと上って小国峠。ここも余裕。


沿道でチラホラと水芭蕉の花が咲いていた。夏がくれば思い出す。


おいみんな、北海道に行くぞ。ここが約束した北海道だぞ。北海道には行かないが、@WATSbrmさん、@gak_t12さんと一緒にトンネル入口を見に行った。


青函トンネル入口の付近は公園みたいに整備されていた。平日だからか誰もおらず。しばらく休憩していたら、トンネルの奥から地鳴り。列車の気配に色めき立つ3名。急いでカメラを用意して、トンネルから出てきた列車を撮影。惜しむらくは電柱が邪魔。トンネルから聞こえる音では距離感が全くつかめず、列車が出てくるタイミングを測りかねて何枚も撮ってしまった。調べてみたところ、この列車は「スーパー白鳥」。青函トンネルを走る列車はそれほど多くないらしいので、我々は非常に幸運だったといえる。列車内から我々を目撃した乗客は、コイツらここでずっと待っていたのかと思っただろう。


ここに新幹線の駅ができるらしいが、あたりを見ても工事をしているような感じがなかった。2015年というと割と近い将来なのだが、大丈夫なんだろうか。千葉駅の2018年全面改装より3年も早い。というか千葉駅は、改装を理由にエキナカ店舗を撤退させてから、駅構内でできることが何一つないという、今の惨状を何とかすべき。


遂に来た、津軽半島先端の龍飛岬。


橋の欄干でカモメが休憩中。カモメカモメというけれど、脚が黄色でクチバシの先端に赤が入るのはウミネコなんですと。これは多分ウミネコ。


海の向こうに北海道が見え。。。た。


釣り船基地。釣り船といっても小さいボートみたいなやつ。個人所有や貸しボートとかかな。


龍飛漁港。この辺でよく捕れるのはアイナメ、ホッケ、イカとのこと。イカはさておき、ホッケと聞くと北っぽい。アイナメも比較的北らしい。話は逸れるが、ホッケといえば羅臼。AJ北海道のパラダイス・ウィークのBRM808の70Km地点が羅臼なので、出られる方は是非食べてきて頂きたい。ざっと調べた限りでは、BRM808のスタートが7時で、羅臼近辺の食事処は概ね10時開店。知床峠を越えることを考えると、時間的にもお腹的にもちょうど良いはず。


振り返れば階段国道。流石にあれは上れないなぁと、この時はそう思った。


津軽海峡亭。時間が合えばここで海鮮丼を食べる計画だった。開店時刻は10:30で、ここに着いたのは10時前。ぱっと見たところ開いている感じだった。ここは民宿もやっているので開いていたのかもしれない。しかしながら、開店前に着いてしまいそうだったので、この前のPC1で結構食べてしまっていた。そんな訳でここはパス。


階段国道の入口のスロープ。案内図では、岬の先をぐるっと回って上に行けそうな気がするのだが?


階段国道を上る@gak_t12さん。ここまではネタのつもりだった。


折角だからスロープ使って上ろうという話になってその先へ。自転車というものは乗ってこそ楽に進めるものなので、押して上るのは自転車を持って上るのとさして変わらない。息切れしてしまった。もしスロープがなかったら登っただろうか。やっぱり、その場のノリで登ったかもしれん。


後続もミスコース。普段のフルベでは、後続をミスコースに巻き込むとバツが悪いのだが、これは後続も確信犯。


階段国道制覇に喜ぶ@gak_t12さん。


階段脇の平らなスペースから見える龍飛漁港。漁港の景色はここが一番良かった。


でも、まだあるし。


真のゴールに到着。


龍飛埼灯台。日本の灯台50選の1つ。因みに、関東で50選に選ばれているのは3つで、うち2つは千葉ブルベでお馴染みの犬吠埼燈台と野島埼灯台。さらに言うと、犬吠埼燈台は日本に6つしかない第1等灯台ですと。両灯台ともに一般公開されているらしい。


灯台付近は霧がかってしまって見晴らしは良くなかった。


駐車場付近の売店。売店のおばちゃんの言葉が聞き取れず、半分は理解できなかった。


マグロの一本釣りを試みる@gak_t12さん。マグロの一本釣りと言うと、裏の高給アルバイトとして有名なマグロ漁船を思い起こすが、近年は世界中からマグロが入ってくるので、人件費の高い日本のマグロ漁船は少ないらしい。


マグロに乗る@gak_t12さん。気分は海のトリトン。随分と大きいトリトンで、心なしかマグロも苦しそうな表情。


売店のおばちゃんに撮ってもらった、マグロ捕ったどーの図。3人で山分けしても、一人あたり100万円にはなりそう。


津軽海峡冬景色歌謡碑。赤いボタンを押すと歌が大音響で流れ出す。てっきり、「上野発の夜行列車 おりた時から」と来ると思ったのだが、ここでクローズアップされているのは「ごらんあれが龍飛岬 北のはずれと」の2番。


龍飛海底駅を探して迷い込んだ、道の駅みんまや。青函トンネル記念館が併設されていて、駅に行くにはそこからケーブルカーで降りるらしい。この時はそれを知らなかったので、付近をうろうろしてしまった。仮に知っていたとしても、この時はそれができるほどの時間的余裕は無かった。


寄り道を終えてコースに復帰。龍伯ラインの龍飛ウィンドパーク付近。ウィンドパークと言うくらいなので、風力発電が盛ん。ビバ、再生可能エネルギー。


上りは辛いけど、景色は良かった。ここでも北海道が見え。。。た。


上りのピークにある眺望台付近からの一枚。このヌメヌメした道路が上りのキツさを物語る。こんな所に道路を通さずに、もっと海岸沿いを回って平らな道路を作れば良いのにと思う。


龍伯ラインの下り。先に見えるのは、昨日別れを告げた日本海。


道が広くて路面も良いのでスピードが乗る。撮影しながら下っている私は、あっという間に置いて行かれる。


あっという間に海岸線まで下りきる。道路しかない海岸線は最果て感たっぷり。これに比べたら、北海道の宗谷岬の方がまだ文明の香りがする。


津軽国定公園の七ツ滝。ここだけは人がいた。秋田放送の企画で、2人の芸人がママチャリで青森を回っているらしい。ネットで調べてみても全く情報が出てこないので、あまり盛り上がらなかったのか。ちなみに、津軽国定公園の総面積25,966ha(約260km2)で、岩木山や十二湖まで含む。


十三湖。到着時刻はちょうど十三時。ここは日本海と繋がる汽水湖で、良いしじみが捕れる。十三湖という名前が気になって調べてみたところ、この辺り一帯はミステリアスゾーンらしい。名前が似てる十二湖(白神山地の観光スポット)は、崩山から見た湖の数からそういう名前になったようだが、十三湖はどう見ても13個あるようには見えない。なにやら平安から鎌倉にかけて十三氏がこの一帯を治めていたらしいので、そこから名前がついたのかもしれない。ただ、十三氏はもともと藤原氏の末裔とのことなので、どちらの十三が先なのかはよく分からず。そして、鎌倉から室町にかけては、十三湊として安藤氏の統治下で非常に栄え、大津波で衰退した、ということが最近の調査で明らかになりつつあるという不思議発見。付近に沼地が多かったのも津波の影響かもしれない。


古に栄た一帯も、今は桜が賑わいを見せるのみ。


鰺ヶ沢手前まで南下してきて、再び岩木山とご対面。私はヘロヘロだが、@WATSbrmさんは元気。


昨日は夜間で見られなかった菊池商店の「わさお」。折り返して昼間通過の今日は見られた。わさお人気のため店舗付近の国道は混雑。一介の焼きイカ屋に駐車場整理の案内人がいた。店舗の方の繁盛具合は見て来なかった。できれば売り上げにも貢献したかったが、時間がなかったのでパス。ここで撮影した写真を実家の親に見せたところ、「映画に出てた時ほどモワっとしてない。」と言われた。どうやら、映画用の演出が入ってた模様。


岩木山麓への上りにあった、チャレンジヒルクライム岩木山の立て看板。開催ルートの岩木山スカイラインは、つづら折りが最後まで延々と続く。以前車で通った時の記憶では、つづら折りの直線部分が短くて、曲がって曲がっての繰り返しだった印象が強い。全長9.8Kmでコーナーが69個とのことなので、単純に100〜200mで折れる計算。


岩木山麓への上り終了。ここへの上りは暑かったり寒かったり。上りで基本的には暑いのだが、ところどころ沿道に雪が残っていて、その付近だけやたらと寒い。特に、少し下って登り返すお盆上のところには、雪で冷やされた空気が溜まっていた。

■グルメ

龍飛埼灯台の売店のホタテ焼き。5分で焼きあがると書かれていたが、15分はかかった気がする。味は良くも悪くもなく。ブルベ中に食べるには、小さくて物足りなかった。


同じく龍飛埼灯台の。。。何だったかなこれ。サザエのつぼ焼きみたいな何か。ツブ貝だったかな。結構大きくてグロい。大きいために一口では食べられず、苦味部分が集中している箇所はつらかった。


十三湖湖畔のドライブイン和歌山で特製しじみラーメン。特製しじみラーメンは、通常のしじみラーメンに比べてしじみが大きめ。麺はちじれで、スープは塩ベースでアッサリ。栄養価の高いしじみが具材で、汗をかいて失われた塩分をスープで補給でき、アッサリスープは胃にもやさしいと、ブルベ中の食事としてかなり良かった。店内はそこそこ混んでいたが、注文してから数分で出てきた。タイムオーバーの危険性を感じていた我々にとって、そのスピーディーさはありがたかった。

■番外編(弘前城桜まつり)
ブルベ後は、絶賛開催中の弘前城公園の桜祭りへ。昨年来てルートは覚えていたので、皆さんをご案内。


追手門。付近に自転車をロック。お堀の先まで桜がびっしり。交互にもみじでも植えたら秋にも祭りが開催できるんじゃないかと思ったら、弘前城植物園内に楓が約1000本くらい植わっているらしい。ちなみに、写真の奥の方に位置する、西壕の桜のトンネルも見所のひとつ。時間の都合上、そちらには行かなかった。


桜のボリュームは圧倒的。これだけ植えられたら生存競争も大変。人間の都合に振り回されて、桜もいい迷惑だな。


天守閣もライトアップされていた。ここから見ると立派に見えるが、実はそこに見える3階建てが全て。なお、ここから先は有料。そろそろ暗くなって来ており、ホテルへのチェックインとその後の食事が待っていたので、桜まつり見物はここで終了。


周囲の人にお願いして、@MuAuanさんと、@WATSbrmさん、@gak_t12さんと一緒に撮ってもらった。今年のFlecheでご一緒したメンバの集合写真ではこれが最北か。福岡の1000Kmでは最南が撮れるかな。

Comments:0

コメントを投稿するにはログインしてください。

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
https://www.rp-taki.com/eco_mind/2012/05/brm502_attack_tappi/trackback/
Listed below are links to weblogs that reference
BRM502 アタック龍飛 from エコゴコロ

Home > Road > BRM502 アタック龍飛

Meta

Return to page top