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2014 日本縦断2700 BRM428 アタック山陰北陸 1000

  • Posted by: rp-taki
  • 2014年5月15日 00:00
  • Road

続けざまに早くも最難関の1000Km。(累計1400Km/2700Km)

第二ステージは魚津までの区間最長1000km。
予報される雨と向かい風の中、幾度となく繰り返えされるアップダウンをのり越え、出雲まで辿りつけるか。
ブルべ英雄伝説第二話、アタック山陰北陸。
ブルべの歴史が、また1ページ。


600Kmまでは想定以上に苦労したが、72時間09分で完走。

■実績[余裕]
4/28 09:00 [0:00] 000.0km スタート 下関市竹崎町の公園
4/28 13:05 [1:39] 0086.1km PC01 ローソン大津三隅店
4/28 19:35 [3:05] 0204.7km PC02 セブンイレブン浜田浅井町店
4/29 00:34 [4:10] 0295.8km PC03 ローソン出雲市役所前店
4/29 11:55 [0:41] 0414.2km PC04 ローソン湯梨浜長和田店
4/29 22:15 [0:45] 0569.4km PC05 ローソン大宮町周枳店
4/30 07:35 [0:46] 0683.7km PC06 ミニストップ若狭美浜店
4/30 11:48 [1:27] 0739.9km PC07 ローソン 越前海岸店
5/01 00:06 [1:19] 0878.8km PC08 ファミリーマート羽咋今浜店
5/01 02:27 [2:12] 0916.2km PC09 セブンイレブン七尾大田店
5/01 06:51 [2:16] 0967.2km PC10 ローソン新湊新片町店
5/01 09:09 [2:51] 1001.6km フィニッシュ セブンイレブン魚津釈迦堂1丁目店
PC4~6の綱渡りを乗り切ったのが勝因。ちなみに、PC3とPC5の後で仮眠している。

■スタート前
この日は雨予報。ホテルをチェックアウトする時は雨脚が弱かったのでレインウェアを着ずに出たのだが、スタート地点までの移動中に雨脚が強まった。そこで、ブリーフィングを脇目にレインウェアを着こむ。この1000Kmが日本縦断の最大の壁であることは間違いないので、そこで雨とは気が重かった。

■本編
(1)PC1まで
降り出した雨、風は追い風から向かい風へ。

南東からの強い風が吹いていて、スタート直後は追い風。1000Kmから参加らしき参加者がすっ飛んで行くが、私はとりあえず様子見。後ろに@MuAuanさんがいたのだが、いつの間にかいなくなっていて、ここで早くも一人旅。角島大橋の近辺を通過して進路が東寄りに変わると、追い風の恩恵も無くなって、向かい風の中PC1へ。

(2)PC2まで
1000Km最初の難関、繰り返される登坂車線。
P4280035.JPG
この日の雨は降ったり止んだりで、ウェアもずぶ濡れにはならずにそこそこ乾く。萩の辺りからは、2012年の福岡1000KmのDNFのあとツーリングで走ったルート。なんとなく覚えている海岸線。

萩から先は、アップダウンが多い最初の難関。島根に入ったところで気合いを入れ直す。登坂車線が何度も現れるが、今回はかなり軽量化しているので、割とストレスなく走れた。上りの遅れは下りで取り戻せる感じで、予想したよりもタイムロスは少なく、むしろ貯金ができた。

(3)PC3まで
最初の夜、暗闇の山陰道。

浜田を過ぎればとりあえず上りも落ち着くが、夜の闇が深くなってきた山陰道、出雲までは寂しさと向かい風との戦い。日付が変わってから出雲のPCに着くと、後から@87ngiさん達が到着。彼らはここで宿をとっているらしく、翌朝の集合時間の相談をしていたが、私の宿は70Km先の米子。ホテルにチェックインが明け方になる旨電話して、再スタート。

(4)PC4まで
米子まで引っ張ってホテル仮眠。

出雲から先は、松江、安来、米子と町が隣接しているので、行き先表示の距離が近くて気が楽。また、この区間は何度か走っているので、記憶をたどりながら走ると、時間も短く感じられた。幸い雨風は落ち着いており、ストレスは宍道湖沿岸の9号の路面がガリガリでパンクが怖かった程度。4時少し前に米子のホテルに到着。次のPCまでは40Kmほどで、クローズは12:36。8時目安で出れば十分とみて、到着前に買ったお弁当を食べてから3時間ほど仮眠。

8時頃再スタート。雨は止んでいた。直後のコンビニで補給をしていたら、レインウェアを着た@eijitomさんが通過していき、走り出したら@eijitomさんに追いた。ちょっとして@eijitomさんはウェア調整で停車。私は、とりあえずPCまでこのまま行こうかとしばらく走ったが、やはり我慢せずに抜いだ。

日が高くなるにつれ向かい風も強くなってきた感あり。下ハン持って姿勢を低くして対応。向かい風はポジションが固定されてキツイ。ダンシングでほぐそうとすると向かい風を受けるので、それができない。ある意味、上りより辛い。

貯金は1時間を切ったが、仮眠後のPC着で一段落。

(5)PC5まで
向かい風と暗闇で我慢の区間。
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鳥取砂丘までは以前走ったことがあるルート。平坦基調で普通なら稼げるエリアなのだが、如何せん向かい風がキツイ、キツ過ぎる。風が語りかけます。こんな時は、いつもは煩わしい車を、向かい風を和らげてくれる助けとして欲しくなった。が、多少車が走った程度では和らがず。まったくタイムを稼げないまま兵庫に入る。実はここだけの話、鳥取が終わったら京都だと思ってた。

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兵庫に入った直後はよい景色。

P4290046.JPG
居組のヘアピンコーナー。

P4290048.JPG
但馬漁火ライン。この辺を走るのは初めてで、景色を楽しめた。

P4290050.JPG
香住通過。蟹食べたい気分が盛り上がって、その気持ちは越前海岸へと持ちこす。

香住の後、但馬コースタルロードの県道11号に入ったところで日暮れになり、それと時を同じくして雨が降りす。トンネルを利用してレインウェアを着て再スタート。但馬コースタルロードは景色が良いらしいので楽しみにしていたのだが、日が暮れてから走ると、勾配がきつくて真っ暗で恐いだけの道だった。上りで速度が出ていないとE3 Tripleの光量も少なく、前方がぼやけて平衡感覚があやしくなりそうだった。城崎を過ぎるとアップダウンは落ち着いたが、その代わり雨脚が強くなる。PC5の直前、市街地に入ると真っすぐ走れないほどの暴風雨。結局PC4以降、向かい風とアップダウンでまったく貯金が増えてなかった。

とりあえずPC5には着いたものの、次のPCは100Km以上先で、この日予約している宿はその先の敦賀。この状況で先に進むのは危険と判断。合わせて、昨晩の状況を鑑み、夜明けに近づくにつれて雨風は弱まると踏んだ。そこで、早めに休むのが得策とみて、敦賀のホテルをキャンセルして近くの宿を探すことにした。まずは、舞鶴で探したのだが、舞鶴までちょっと距離があるし、自転車持ち込み可能なホテルを探す時間が惜しい。そこで、以前に自転車持ち込みが可能だった、天橋立の橋立ベイホテルに電話。ルートからちょっと離れてはいるが、他を探して時間を使うよりもよいだろうと判断。GWの合間のためか、幸いにも空きがあった。自転車持ち込みの可否は確認しなかったが、いける方に賭けた。

(6)PC6まで
変更した宿で仮眠。その後、早朝100KmTT。

ホテルまでは10Km強。先ほどまでの暴風雨はほぼ納まって、普通の雨になっていた。あちこち道に迷いながら、23:30頃ホテルに到着。幸い、自転車持ち込みの許可は頂けた。次のPCが100Km先でクローズが8:21。この先は平坦基調なので、2時目処で出れば間に合うと踏んで1時間半ちょっと仮眠。起きた直後に乾燥機にウェアを投入。再出発の準備をしながら乾燥を済ませる。そして、2時ちょっと前にホテルをチェックアウトして、100Km先のPC6までのTTスタート。初めに目指すは補給。記憶を頼りに辿りついたミニストップ丹後由良店で補給。PC7までノンストップで行けるように、補給食も買い込んで出発。

由良から先は、舞鶴、小浜と比較的町が近くで並ぶので、気持ちは保ちやすい。雨は舞鶴でかなり降られたが、その先で県境を越えて福井に入るとほぼ止んだ。県境から小浜までは下り基調で速度がのり、ここで何人かを追い抜く。追い抜ける人がいるということはPCクローズに間に合う目処が立ったということだと思うが、ルートから離れたホテルに泊まってサイコンの距離がずれているので安心できず、ここはまだ脚を止めずに走り続けた。脚を緩めたのはGPSの目算で10数Km手前。この先は進路が北寄りに変わって追い風になるので安心。と思っていたら、PC直前で登坂車線がきて腹が立ったりもしたが、なんとかクローズ前にPCに到着。

PCに@Yoshida369さんがおり、話を聞いてみると、あまり休めてないとのこと。まぁ、これ以降はタイム制限が制限緩和されるので大丈夫でしょう。と、お互い安心していたのだが、この後、@Yoshida369さんは体調を崩されてDNFされた模様。ロングライドは最後まで安心できない。

(7)PC7まで
追い風と絶景のボーナス区間。
P4300052.JPG
PC6以降はタイム制限緩和に加えて、進路が北寄りに変わって追い風になり、これまでの苦労が嘘のように楽になった。越前海岸のしおさいラインをのんびりと疾走。前の日の香住で蟹を食べられなかったので、海岸沿いを走りながら蟹を食べられそうな店を探したのだが、微妙な店ばかりで入店に至らず。バイパスへの上りで@1717inainaさんと一緒にちょっとミスコース。その直後の町でまたちょっとミスコース。

PCに着いたところで食事ができそうなところをネットで調べると、少し先に良い店がありそうだったので、PCでの補給は少しに抑えて出発。

(8)PC8まで
区間距離140Km。休憩をはさみつつゆっくり進むも、再び訪れる雨。
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海の幸食処 えちぜん
ここには参加者が続々と入店。狙いのお店が休みだった@1717inainaさんもここで食事。私が食べたのは蟹丼。蟹の季節からちょっと外れてはいるが、香住で発生した蟹食べたい欲求のままに注文。越前はかれいも有名なので、また今度食べに行きたい。

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この先の越前海岸沿いには呼鳥門など見所がたくさんあるが、その辺は以前のツーリングで堪能したので、今回は止まることなくスムーズに走行。

越前海岸が終わるとすぐ三国。道の駅みくにの手前で@eijitomさんと遭遇。この先どこで休みますかねなど。@eijitomさんは七尾の「ほっとらんどNANAO」を目指すとのことだが、私はすぐ先の芦原の温泉施設でちょっと寝るつもり。当初の予定では敦賀で仮眠して、あとはゴールまで仮眠なしで行く予定だったのだが、予定外に天橋立泊になってしまったので、このへんでちょっと休むことにした。芦原の温泉街に近づくと、急に雲行きが怪しくなり、そのまま雨が降り出した。

2014-04-30 16.07.23
ルート上の大江戸温泉物語に入店。一風呂浴びて店内をざっと見回ったところ、仮眠室的なものはなく、唯一、漫画コーナーが畳敷きで横になれそうな雰囲気。GWの合間のためか客もまばらで、ここには誰もおらず。これ幸いとここで一時間ちょっと仮眠。

再スタートした直後、雨は本降りに。雨脚が強まるとバス停など屋根があるところを探しては雨宿り。この辺、石川に入る前後で、本州一周TTらしき人とすれ違った。小松が近づいてきて時計を見ると、頑張れば20時くらいに小松に着けそうな雰囲気。もしかしたら小松でうどんが食べられるかも、と、雨の中、小松まで頑張った。雨でずぶ濡れだとお店に入るのが躊躇われるが、幸いこの辺は雨が小ぶりで、ウェアも多少乾いた。

P4300063.JPG
中佐中店で牛肉うどん鍋。小松のうどんはもちっとしていて好み。すき焼き風のうどん鍋を食べて、最後におじやで締め。ここでだいぶ休んだ。

小松からPCまでは、再び雨脚が強まって我慢の区間。ルート上にコインランドリーが何店かあり、乾燥休憩も考えたが、小松でだいぶ休んだので、とりあえず休まずにPCまで走った。PCに着くと、あとから参加者2名到着。我々が最後尾でしょうかね?など。まぁ最後尾でも、完走すれば良い良い。この先は各区間短いので、気分は楽。

(9)PC9まで
能登半島を横断する平坦40Kmのショート区間。

出発時には雨も落ち着いていた。ここ数日のパターンだと、この先はもう降らないと予想。スタート直後のコンビニで軍手を買って濡れたグローブと交換。県道2号の道中、進行方向右手が真っ暗で、進路と平行に、遠くに明かりが見える。まるで河か湖の対岸の明かりのような、ちょっと良い雰囲気。地図を見ると国道159号が並走しているので、その道路灯だったのかも。車通りもほとんどなく、静寂の中を気分よく走った。

T時路にぶつかって能登半島横断終了。七尾の市街地に到着。走りながら、ほっとらんどNANAOが見えたら休んでも良いかもと思っていたが、ルート上からは見えなかった。というかそれ以前に、ほっとらんどNANAOは木曜定休日で水曜24時に閉館になるらしい。ちょうどこの日は木曜日。ここをあてにしていた参加者は予定が狂った模様。七尾市街地の端にあるPCに向かう間、かなり久々に人が歩いているのを見た。

(10)PC10まで
最後の夜は疲労の極み。距離以上に長く感じた50Km。

P5010069.JPG
出発後にいきなり急勾配の坂。富山湾に出るまで平坦だと思っていたので、だまされた気分。富山湾に出てからは平坦で、湾に浮かぶ月を見ながら走行。時間的な余裕はあるので、適当な場所があったら休もうかと思ったが、寂しそうな道の駅や、屋根はあるが戸がない中級バス停がある程度だったので、そのまま走り続けた。夜中の寂しい道だったが、トラックや軽トラの往来がそこそこあり、道中の港では早朝の漁に向けた準備が進められていた。更に走って氷見に近づくにつれ、徐々に空が白み始めた。

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夜明け前に出向する漁船たち。

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湾の向こうに見える街なみ。射水市かな。

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氷見漁港の近くまで来たところで夜が明けそうだったので、広場のベンチで夜明けを待ちながらしばし休憩。10分ほどウトウトしてたら夜明けが見えた。

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氷見は藤子不二雄Aの出身地らしく、市街地の中心には漫画のキャラが飾ってあった。早朝だったため、氷見のうどんは食べられず。さすがに疲れを感じつつ、最後のPCに到着。

(11)フィニッシュまで
ゴールまでの最終区間。富山湾で蜃気楼を目撃、か!?(東スポ風)

富山を過ぎたところで満満寿泉の桝田酒造の近くを通過。寄って行こうかと思ったが、去年も買ったし、ちょっと雲行きが怪しくて早くフィニッシュしたかったので、今年はスルー。

P5010098.JPG
フィニッシュ地点の魚津は蜃気楼の名所。海の向こうに奇妙な黒いラインが見えたので、もしかしらた蜃気楼かもと思ったが、今年は5月に入ってからは蜃気楼は発生していないらしいので、気のせいだった模様。9時過ぎにフィニッシュし、日本縦断2700Kmの距離半分が終了。

これまで1000Kmブルべは5回走って4回完走しており、狙っているわけではないが、タイムは全て72時間台。
・2014年 72:09 (埼玉1000)
・2013年 72:53 (宮城1000)
・2012年 台風でDNF
・2010年 72:07 (近畿1000)
・2009年 72:29 (埼玉1000)
コースプロフィールや天候を問わずにほぼ同じタイム。我ながら安定してると思う。

■フィニッシュ後
翌日の第3ステージのスタートまで時間が十分にあるので、フィニッシュのPCで水とデオドラントシートを買って軽く洗車。ホテルに自転車を持ち込むので、できるだけ綺麗な状態にしたいし、何より翌日以降きれいなバイクで走りたい。@1717inainaさんから、ガソリンスタンドで洗うと楽というアドバイスを頂く。車に乗らない私には思いつかない方法だった。

P5010099.JPG
この日はホテルを2泊とっており、そのままチェックイン。シャワーを浴びてから、飯を食べに行こうとロビーに下りると、チェックイン待ちの@eijitomさん、@KimKenAJさん、@shimu51さんがいたので、お誘いあわせの上、魚づ鱒寿し店へ。店内には発送伝票が貼られて梱包された箱が多数並んでおり、人気の程がうかがえた。鱒寿司を各々一つと、@MuAuanさんの分を購入。ホテルに戻ってロビーで食べた。大変美味。購入時、店の大将に一人一個食べられるか心配されたが、全員ペロリだった。その後、皆さんチェックイン。私は山久ラーメンに行ってみたが、残念ながら臨時休業だった。

2014-05-01 18.37.02
夜は再び反省会。この日は肉の気分なので焼肉屋へ。店員の対応が遅かった。この日はアルコールを控え、柑橘系のソフトドリンクをメインにビタミン補給に努めた。

■ライフログ
428
4/28。頑張りすぎずに淡々と。

429
4/29。仮眠後に、向かい風で頑張っている感。

430
4/30。3日目になると頑張り具合も減った。PC6以降のだらけぶりが顕著。そんな中、小松でうどんを食べるために20時辺りで頑張っている感。

501
5/01。深夜はかなりのんびり。

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